いつ退職するかを決めるのは計画が必要です。私達日本人がアメリカに住み始めた時期はまちまちですが、できれば35年は働きたいものです。ご夫婦の場合、ご夫婦がセットでいかに多くもらえるかという計画が必要になってきますが、下手な受け取り方をすると、夫婦で受け取る生涯年金が何万ドルも差が出る事がありますので、まだ受け取ってない方は慎重に決めましょう! できるだけ長く働き、収入を得る事が年金の額を引き上げることになります。
皆さん年金のファンドがなくなるから、早く貰わないと損すると思っている方は多いようですが、正しい貰い方をするか、適当に時期が来たら貰うかでは亡くなるまでもらえるものですから、大きな差が出てきます。働きながら年金を受け取る方は、ある一定の収入以上になると、収入$2に対して、年金が$1減らされますので、気をつけましょう。満年齢(Full Retirement Age)を迎える年には、収入$3に対して、年金は$1が減らされます。
62歳で年金を貰い始めた方が、その後フルタイムの仕事が見つかり、収入が増えたから年金の受け取りをストップしたいといっても、それは止められません。平均寿命以上生きるだろうと思う方は、受け取りを遅く開始し、病気がちで健康に自信のない方は早く受け取りを開始するほうがよいかもしれません。仕事があり収入がある方は、満年齢(Full Retirement Age))まで待ち、62歳で受け取りを開始する方は収入をコントロールしながら働き続けることをお勧めします。
また遺族年金を受け取る方もコントロールが必要になりますが、60歳に達していなければ、受け取る事ができませんので、貯えを切り崩すか、貯金のない方は生命保険に加入することをお勧めします。収入が年金だけの方は税金はありませんが、その他の利息や配当金、家賃収入や401K、IRAなど収入のある方はROTH IRAなどとうまく組み合わせることにより税金の納め方が変わりますので、会計士にご相談ください。2019年の66歳~67歳の方の最高社会保障給付額は$2,861ですが、70歳まで延ばすと$3,770になります。
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
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(日刊サン 2019.01.04)