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ハワイ在住者のためのライフプランのお話【メディケアのパートBの 申請時期について】

65歳前に社会保障給付金を受取っている場合、通常パートAとパートBが付いているメディケアカードが自動的にご自宅に送られて来ますが、パートBが必要なければ、戻す事ができるのをご存知ですか? カードを戻すことによりパートBの保険料を節約することができ、パートAのみのメディケアカードが送られて来ます。  

 

最近では65歳を過ぎても働き続けていらっしゃる方が多いようです。健康で、お仕事に恵まれている方は是非働き続けて下さい。社会保障給付を70歳まで遅らせることにより、受取額は年に8%増えますので、長生きする自信のある方は待ったほうが良いかもしれません。会社から医療保険を提供してもらえば、パートB、メディケア・アドバンテージの保険料、デンタル保険料などかなりの経費が節約できますので、老後の対策をしてない方は是非参考にしてください。  

 

このように65歳までに社会保障給付金を受取らない場合、メディケアカードは自己申請になります。  気をつけなくてはならないことは65歳にパートAの申請の際、パートBの申請が必要であるかどうか会社のHRのadministratorにご確認ください。あるいはSocial Security Administrationへお問い合わせください。65歳になっても、退職をしないで、働き続けている方は退職の予定の3ヵ月前から申請ができますので、計画をしっかり立てて、手続きをしてください。  

 

メディケアを申請してから通常4~6週間でカードがご自宅に郵送されて来ますので、退職までに保険会社が運営しているメディケア・アドバンテージの薬付きに加入する必要があります。しかしなんらかの薬のカバレッジを持っている方は加入の必要がありません。この手続きをしないでいると、薬のカバレッジがない方は処方されたお薬が100%自己負担になり、パートDを加入すべき時期に手続きをしないと一生涯のペナルティが課せられます。なかなか複雑ですので、パートBの申請の1年位前から予備知識を持っていると加入時期が楽になります。

 

 

 


横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

 

シニア医療保険スペシャリスト

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(日刊サン 2018.08.24)