日刊サンWEB

過去記事サイト

ハワイ在住者のためのライフプランのお話【老後の対策】

現在フルタイマーとして働いている方は会社からグループ保険が提供されていますが、退職すると通常シニアの医療保険に加入する手続きを取ることになります。  

 

メディケアのパートAとパートBの申請をすると、パートBは$134かかりますが、収入によりますので、最高$428.60です。  この両方が揃うと、保険会社が提供している薬付きのメディケア・アドバンテージに加入することができます。保険料は各保険会社のプランによりさまざまです。今までと同じようにデンタル保険に加入すれば、$45.00から$50.00位です。  

 

もしCOBRAが取れるのでしたら、会社にリクエストを出してください。今まで健康でも、年々薬代や医療費はかかるようになります。  住まいを見てみると、家賃や不動産を持っている方は管理費や固定資産税も年々値上がりしています。ご夫婦二人で暮らしている間は2人分のソーシャルセキュリティベネフィットが支給されますが、1人になりますと、ソーシャルセキュリティベネフィットはお2人の多いほうを選ぶことになります。もし収入が他になければ、ソーシャルセキュリティベネフィットから生活費を支払うことになります。1人になったことを考えた場合、それだけで生活できますでしょうか?  

 

では、どのような老後の対策があるのか? 会社から提供されている401Kや個人で始めるIRAやROTH IRAがあります。日本に帰国予定のない方は長期介護保険も検討したほうがよいでしょう。実際老後の対策をしている方でもどのように今まで貯めたものを受取開始して良いかわからない方もいるようです。退職後、コンドミニアムの改築や車の購入のため、IRAから大きな額を引き出し、翌年に税金申告の際、予想外の支払いになったという話を聞きます。  

 

このようにきちっと計画を立てて受取をしないと、長生きした場合、蓄えが底つくこともあります。そのためには一生涯生きている限り、受け取れるタイプの年金(即時年金)に一部変えると良いかもしれません。401K, IRA, ROTH IRA、即時年金やペナルティなどについて、よくわからないという方は、早めに専門家に相談しましょう。

 

 


横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

 

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]


 

 

 

(日刊サン 2018.07.20)