プロサーファーであるトム・ドスランド氏は、巨大な波のブレイクには慣れているが、そんな彼でも27日水曜日のワイメアベイでのまるでフリーフォーリングのような波の経験はない。
ハワイは、今年のエルニーニョの影響で巨大な波が押し寄せており、今もっとも旬のサーファーでさえも、宙返りをし、垂直に近い斜面をすべり落ちる危険がある。
このモンスター級の波は、11回世界チャンピオンのケリー・スレーター氏ですらも、巨大なブレイクを超えることができずに、岸に戻ってくるという恥すべき経験を強いられた。
ところが幸いにも、オーストラリア人母娘を救助するというドラマが彼の身に起きた。
歩道で子供のヴァンくんを乗せたベビーカーを押していたサラ・ホワイティさんは、巨大な波に打ちのめされた。スレーター氏は、すぐに飛び込み、ベビーカーをつかみまっすぐに持ち上げ、水浸しになっているホワイティさんを救い出した。
子供の父親であり、カメラマンのクリス・ホワイティさんは、妻と息子が見つからなかった20秒から30秒の時間を恐怖の瞬間と表現し、自身のインスタグラムで、伝説サーファーに感謝をした。 彼は、家族は「まだ震えてはいますが、大丈夫です」と言い、そして彼は「一生彼への恩は忘れません」と話した。
「津波のようでした」とサラさんはオーストラリアのTV局のインタビューで話した。
「とにかく考えていたのは、息子が溺れませんように、息子が溺れませんようにでした。彼が水から浮いていられるように、できるかぎりベビーカーをもちあげていました」と彼女は語った。 「途中で何かにぶつかって、手放してしまい、その時はもうダメだと思いました」と話した。