アメリカをはじめ、ここ最近は世界的に健康やマインドフルネスなど、ウェルネスを意識した生活に注目が集まっています。健康や美容に良いダイエット、運動方法の雑誌の記事をあちこちで見かけるようになりましたし、レストランでもメニューにはヘルシーチョイスが欠かせない時代となってきました。
また、アクティブウェアがどんどんオシャレになり普段着として着こなす人たちも多くなりましたし、環境への意識も高くなり、極力きれいな空気を吸い、クオリティの良い純粋な水を飲み、ストレスを最小限に抑え、ハッピーに暮らすことに生き甲斐を見出している人たちが増加している傾向にあるようです。
南フロリダのマイアミにあるストラングデザインという住宅開発チームをはじめ、多くのフロリアの住宅開発者達は、そんなウェルネストレンドに注目して、住居にウェルネスを取り入れたデザインをしています。ジム、ハイドロセラピープールなどはもちろん、落ち着けるガーデンやハマム式スパなど、豊かさを意識したスペース作りが大変好評です。 例えば、『Darwin』という世界初のウェルネスのモニターサービスの設置。
これは、オーストラリアの会社が開発した世界初のウェルネス・インテリジェンス・プラットフォームです。この技術を使うと、空気や飲み水の洗浄管理ができて、照明システムも太陽のナチュラルな動きに合わせてコントロールすることもできます。自然の中で生きているのと同じ、もしくは近い状態にお部屋の中をコントロールしてくれるシステムで、アレルゲンや花粉なども空気から取り除き、朝はスッキリ起きられるように、自動的に若干部屋の温度が下がり、寝るときには少し温度を上げたりと様々な工夫がされています。
その他にも、プールではクロリンなど化学成分が入らないように塩のジェネレーターを使ったり、スパでは様々なフィットネスプログラムやセラピーを住人のためにコーディネートし、ヨガ、瞑想、ヘルスコーチのアドバイスがもらえたり、コンドミニアムによってはグリーンハウスを作って、自家栽培の野菜や果物など植物を育てることができるサービスなども提供しているのだとか。
ウェルネスに注目が集まっているのは素晴らしいことですが、知識だけあっても実際に実践しなければ意味がないのも事実。このように住まいに既にウェルネスサービスが取り組まれていたら、より多くの人達がホリスティックウェルネスを意識した生活ができそうですね。ハワイにこれからたくさん建設されるコンドミニアムも是非、意識してもらいたいですね。
写真・参考サイト:https://www.miamiherald.com/indulge/article233955197.html
https://delos.com.au
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2019.08.21)