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タートル・ベイ、運輸局が防護柵設置を推進

Bynikkansan

8月 17, 2019

州運輸省(DOT)は、ノースショアの混雑した道路で10歳の少年が車に跳ねられ負傷したことを受けて、ラニアケアに防護柵を設置する検討を加速化させた。ラニアケアは、アオウミガメが海岸で見られる「タートル・ビーチ」として人気がある。

 

カリフォルニア州サンノゼから両親とオアフ島を訪れていた10歳の少年は8月1日、カメハメハ・ハイウェイを横断中に車に跳ねられ負傷した。この少年は、クイーンズ医療センターに運ばれ治療を受け、翌2日に退院し、3日にカリフォルニアに戻った。

 

ラニアケア・ビーチでは、道路の山側に駐車し、横断歩道のない道路を横断する歩行者が後を絶たず、2011年にこの問題に対処するための特別委員会が設置された。 DOTは2013年12月、防止策として山側に全長約1,000フィートのコンクリートの防護柵を設置した。

 

しかし、「ラニアケアを守る同盟」と5人の個人が2015年、州巡回裁判所に防護壁の撤去の訴訟を起こし勝訴した。 DOTは2015年8月、防護柵を撤去し、代わりに、駐停車禁止・荷の積み降ろし禁止の標識を設置した。

 

その後、DOTは、防護柵を設置するために特別管理区域の認可を得ようとしたが、同区域が州の保全地区にあることが判明。代わって、州土地・自然資源局(DLNR)への海岸特別地域の認可申請に切り替えた。

 

しかし、地域住民がDLNRに対し審判請求を提出したため、DLNRは2018年7月5日DOTの申請を却下した。 DOTは再度、DLNRに海岸特別地域の申請を行っており、その判断は8月19日に下される予定である。 その間、DOTと原告の地域住民は、お互いに提案を出しあっているが、和解・解決の目途はたっていない。

 

 

(日刊サン 2019.08.17)