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ハワイの教育コラム|Mindfulness in Education vol. 14

ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する

Mindfulness in education

 

Vol.14 心のヨガ

 

皆さんの心がホッとする場所は、どこですか? それは、実際の場所かもしれませんし、特定の友人や家族と過ごす時間、もしくはカフェや海辺でぼーっとする時間かもしれませんね。

 

私にとって大切な時間の一つは、ヨガをティーチングしている時間です。

 

先日、オーストラリアから旅行で来ていた女性が、クラスに参加後、「私はオーストラリアで、教員としていろいろなことを教える仕事をしてきたの。だから、説明や話にとても関心があるの。ヨガのポーズをティーチングしながら話す一つひとつが、すごく胸に響く。滞在中毎日参加するわ」と話してくれました。

 

皆さんにもこの記事を読んで、「心のヨガ」を感じてもらいたいといつも想って書いています。ここから一緒に「心のヨガ」をしてみましょう。

 

まず、あぐらの姿勢になります。背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、顎を少し引き、目を閉じます。鼻から深く息を吸い、ため息をつくように、「ハーッ」と口から息を吐きます。数回繰り返した後は、唇を閉じ、鼻から吸い、鼻から吐く呼吸に移行します。呼吸を深めていくとともに、今この瞬間だけに意識してみましょう。

 

そして、ゆっくり目を開けます。 息を吸いながら両腕を頭の上の方へ大きく伸ばし、そして息を吐きながら両腕をゆっくり戻していきます。これを5回繰り返します。

 

呼吸と動きを連動させ、心の声に耳を傾けてみましょう。

 

ウシとネコのポーズをしてみます。

●両手を肩の下、膝を腰の下になるような姿勢になります。

●息を吸いながら背中を反るように上を見上げます。(ウシのポーズ)

●息を吐きながらおへそを覗き込むように背中を丸めていきます。(ネコのポーズ)

 

 

5回繰り返します。

 

終わったらゆっくりお尻をかかとに近づけ、おでこをマットにつけ、肩、首の力を緩めます。(子どものポーズ)。両腕は前に伸ばしたままでも体側に持ってきてもOK。ゆっくりと「ハーッ」と息を吐きます。

 

次は仰向けの姿勢から、両膝を胸の方へ近づけ、腕で抱えます。左右に揺らしてみましょう。 次に、両手を両膝の後ろで組み替えます。 起き上がりこぼしのように2、3回前後に揺れて起き上がります。 再度、あぐらの姿勢に戻ってから瞑想をしてみましょう。

 

このように体を少し動かした方が瞑想に入っていきやすい状態が作れるのです。 クラスで行った瞑想をここでも一緒に行ってみましょう。目を閉じて、好きな人を思い浮かべます。家族、友人、恋人、尊敬する人、誰でも、あなたを幸せな気持ちにさせてくれる人でよいです。すると、温かく優しい感情が生まれてきませんか。

 

今の健康な体や“私”がいるのは、周りの人たちの愛とサポートのおかげです。それに感謝の気持ちをもってみましょう。さらに自分の体、自分自身にも感謝。普段頑張っている自分自身を愛すること、そこから他の人にその愛をシェアすることができるのです。 次に自分がしたいこと、挑戦したいこと、夢や願いを思い浮かべます。

 

自然に笑顔になるようなワクワクすることは何ですか。私たちは、真っ白のキャンバスに、毎日どのようにでも人生の絵を描くことができるのです。 ハワイの学校は、先週から新学年がスタートしました。ローカル小学校でのヨガクラスもまた再開。今学年は4−5年生を対象に、体の成長、ストレスとの向き合い方、リラックス法をヨガを通してティーチングしていきます。

 

また新たな出会いが楽しみです。See you next time!

 

 


Kayoko Perkins

ハワイ在住12年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校5年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。

www.HealingYogaHawaii.com

www.HawaiiRyugaku.jp


 

 

 

(日刊サン 2019.08.16)