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ハワイ不動産ニュース: カカアコの「イリラニ」タワー 低価格住宅に人気

カカアコの「イリラニ」(42階建て・総戸数328戸・その内アフォーダブル住宅は165戸)の販売が7月26日開始され、165戸のアフォーダブル住宅に対して既に700件以上の申し込みがあった。

 

これらのアフォーダブル住宅は、511〜799平方フィートの居住スペースを持つ1寝室及び2寝室で、低・中所得のハワイ住民用に用意され、その価格は31万2600ドル〜65万7100ドルである。申込は、8月24日午後5時までで、その後に抽選が行われる。 今年1〜6月のオアフ島の中古コンドミニアムの平均販売価格は41万9千ドルで、アラモアナ – カカコ地区のコンド価格は68万ドルであった。

 

また、近年建設されたカカアコの数棟のコンド・タワーの売出価格は、100万ドル以上である。一方、「イリラニ」の一般住宅とアフォーダブル住宅を含めた平均販売価格は63万8千ドルである。

 

「イリラニ」の開発業者のケン・チャング氏は、プロジェクトの半分のユニットを低・中所得者用のアフォーダブル住宅として建設することと引き換えに、州の開発規制および郡の建設許可料の免除を受けている。これらの免除は、低所得者用の住宅プロジェクトの資金調達を支援する州機関・ハワイ住宅金融・開発公社(HHFDC)を通じて行われている。

 

HHFDCはまた、「イリラニ」に対し、カカアコの開発を監督している州政府機関のハワイ地域開発公社(HCDA)の規制下で許可される容積率の2倍以上を認めている。 「イリラニ」はHHFDCとHCDAの開発規制を同時に免除される初めてのプロジェクトである。

 

同タワーに計画されている付帯設備(アメニティーズ)には、9階建ての駐車場の屋根の上のレクリエーション・デッキ(コミュニティ・ガーデン、スプラッシュ・プール、グリル等が設備されている)、多目的室、共同作業スペース、10台分のカー・シェア用スペース(フイ社が運営し、居住者には割引料金が提供される)、が含まれている。

 

また、居住者用の372台分の駐車場が作られ、高速鉄道駅は隣接するブロックに建設される。 アフォーダブル住宅を転売する場合は転売利益をHHFDCと分け合わなくてはならない。10年以内の転売の場合、HHFDCはそのユニットを優先的に購入する権利を有する。また、住宅の賃貸は禁止されている。

 

165戸のアフォーダブル住宅のうち、33戸はホノルルの平均年収の80%の世帯(2人世帯で7万7120ドル)用、33ユニットは平均年収までの世帯(2人世帯で9万6400ドル)用、50戸は平均年収の120%までの世帯(2人世帯で11万5680ドル)用、49戸は平均年収140%までの世帯(2人世帯で13万4960ドル)用である。 着工は11月で、完成は約2年後の予定。

 

 

(日刊サン 2019.08.10)