日刊サンWEB

過去記事サイト

シンガーソングライター MINMI さん

Bynikkansan

6月 22, 2012

今日本で人気のシンガーソングライターのMINMIさんは、レゲエを軸にヒップホップやR&B、ロックやソカなどのジャンルを超えた音楽を自身で製作し、その心地のいい声とのりのいいリズムで若者層を魅了しています。また自身の出産経験を絵本にして出版した『キセキ」は、不安を抱える妊婦さんのバイブル的存在となり、ミュージシャンとしてだけではなく、これからお母さんになるプレママたちのアドバイザー的存在でもあり、現在3人目のお子さんの出産のためハワイに滞在中。

ライター :ケイコ ・ ジョンソン

 

 

ミュージシャンとして、ママとして、伝えなきゃならないメッセージがある

 

 

どのジャンルにも当てはまらない音楽、 ジャンルにとらわれないのがMINMIスタイル

ソカ(トリニダード・トバゴ共和国発祥の音楽)っていう音楽を最初に紹介してくれたのは、よさこいっていう四国の音楽をやっている日本人の女性ミュージシャンだったんです。最初にソカの音楽を聴いたときに、インドの打楽器の音が入ってて、祭囃子的なメロディーがドラムの中に入っていて、まるでヨサコイ祭りみたいに、みんなが練り歩きながら、音楽を嗚らして踊っている様子と遠くないな~って感じて。

 

もともとやっていたレゲエと、このソカっていう音楽にはあんまり境目がなくて、同じカリビアンダンスミュージックだから、レゲエに触れていると知らないうちにソカにも触れていて、自分の中でソカはレゲエの延長線上だったんです。だからソカの音楽を日本に紹介するときには、ひとつの新しい祭りの音楽として紹介したいなって思ったんです。

 

最初にソカの要素を取り入れて歌った曲「サマータイム」のミュージックビデオも、実際に日本の神社でお祭りをイメージして踊りながら撮影したんですよ。この2006年にリリースしたシングル「サマータイム!!」が卜リニダード ・トバゴで反響を呼んで、2年 連続、同地のフェスティパルに招待してもらいました。

 

海外で、それもあんな大きな会場で歌うのは初めてのことだったんで、ものすこく興奮したし、緊張もしたんだけど、同じインターナショナルのゲストで来ていた、私の憧れのミュージシャンワイクリフが、私が歌う前に 「日本でキミはビッグシンガー なんだから、そのままやったら大丈夫」って言ってくれて、すっごく自信がもてたんです。

 

 

音楽生活10周年を迎えて

10周年にむけて、昨年の夏の終わりから年末にかけて全国ツア一をさせてもらったんですが、音楽生活10周年を迎えるに当たって、行ったことのない地方でもライブがしたいと思って、全国33公演っていうツア一をしたんです。

 

生まれて初めてこんなにたくさんの場所に行ったんですが、行った事のない土地で、たくさんのファンの方が私の歌を聞きに来てくれたことや、シングルではないアルバムの中の曲まで一緒に歌えるくらい何回も聞いてくれたんだって思ったら、とってもうれしかったんです。

 

ライブに行った先でたくさんの手紙をいただくんですが、その手紙の中に、 「私の歌を聞いて励まされ、こんな恋愛をしました」とかが書いてあって、みんなそれぞれの人生の中にはたくさんのストーリーがあるんだな~って、そのストーリーの中に私の音楽を入れてくれてるんだって思ったらすっこくうれしかったんです。

 

地方に行かなかったら、みんなの身近な声が聞けなかったし、い るんな所に行ってたくさんの方の声が聞けて、今まで以上に音楽を続けていきたいって思ったし、その音楽を続けて行くための力をみんなからいもらいました。

 

 

ニューシングル”ラララ〜愛のうた〜”は7月4日リリース

7月に発売されるニューシングル”ラララ〜愛のうた〜”は、ニッセンのコマーシャルソングになって、すでに日本で放映が始まってるんですが、ハワイには”ラララ〜愛のうた〜”のミュ ージックピデオの撮影のために来たんです。ミュージックビデオはノースに近い、Dillingham Ranchで撮影したんですが、デイレクターの狙いとして、いわゆる白い砂浜や青い空、ハイビスカスって言うのではないイメージで撮影したいということから牧場が選ばれて、のどかなカントリースタイルの牧歌的なイメージのミュージックビデオになりました。

 

 

11月から始まる全国ツアーのタイトルは 「雨のち虹」

今年も11月29日の横浜BLITZを皮切りに全国ツアーが開催されるんですが、そのツアーのタイトル「雨のち虹~Rainbow after the rain~」は、ここハワイで考えました。今住んでいるマノアっていう地域は虹がたくさん見られるって聞いて、いつも雨が降るたびに、雨上がりに虹が見られることをみんなで期待して空を見上げてるんです。

 

それと、今年4月にInfinity16からリリースしたシングルのタイトルが「雨のち晴れ」で、その曲のタイトルに引っ掛けたこともあるんですが、この10年を振り返って、いろんなことがあったけど、最後はみんなできれいな虹を見たいなっていう願いもこめて、「雨のち虹」というタイトルにしました 。

 

 

今後の音楽活動にたいして

10年前に自分が10年後どうしていたいかって思ってた自分と今がぜんぜん違うんですよ。こんな風になっているとは思わなか ったんだけど、でもこんな風になっているからこそ、ファンの方が付いてきてくれているんだな~って思うと、応援してくれているフ ァンの方たちには感謝の気持ちでいっぱいで、だからこれからどうなるかなんてまったく未知なんだけど、その時、その時のインスピレーションを大事にして、音楽を通して伝えられることを、心をこめて伝えていけたらなって思ってます。

 

できれば、ハワイにはバケーションだけでなくて、ライブイベントの開催とか、FREEDOM in Hawaiiなんかができたらいいと思っています。FREE­DOMのコンセプトっていうのが自然と音楽を一緒に楽しむってことなんで、ハワイ で、それも野外でできたらすごく素敵なものになるんだろうなって夢に描いてます。もしその夢が実現したら、ハワイの方たちに是非来てもらいたいです。