日刊サンWEB

過去記事サイト

ハワイの教育コラム|カリスマ音楽教師リネー先生の人生が決まる!? 大切な幼児教育 vol.13

あるビジネス勉強会の世界大会があって久しぶりに日本へ行ってきました。世界各国から大勢の参加者が経営哲学について勉強をするために集まりました。 経営の勉強のつもりでいましたが、実際に学んだ事はそれだけに留まらず、もっと奥が深く、人生そのものを学んだ気がします。

 

仕事の目的も人生の目的も結局は同じ。日々心を磨いて高めて、世のため、人のために生きる。人は誰しも完璧ではないが、より良い人間になろう、より周りの人のために尽くそうと努力を重ねることが大切なのだと、再確認させられました。

 

私は周りの人の幸せを第一に考え、思慮深い行動をしているだろうか?私利私欲にとらわれ、損得勘定ばかりで物事を判断していないだろうか? そんなことを見つめ直す貴重な時となりました。

 

教室に通われる生徒さんやそのご家族、教室で働く先生や従業員の皆さんを幸せにする為にどんなことができるだろうか? 生徒達のピアノや歌、バイオリン等、楽器や音楽を教えて上達させるのは当たり前。その質の高さを求められるのも当然。

 

また講師陣、従業員らへ十分なお給料を払うことも大切。同時に十分な休息を与えるのも必須。 ただそういった物質、物理的な部分のみでなく、それ以上に大切なのが心理的な安息や充足感、そして幸福感であって、それらをしっかりと与えてられているか、そこが肝心なのです。

 

皆が幸せになるには、各々が与え合って、努力しあって、助け合って、成長し合う。それが理想と思いますが、まずは自ら始めないと何も始まらないと思います。

 

自分が変われば相手も変わる、そして周りも変わり出します。自ら他人を愛し、優しくし、与えていく。そこから全てが始まるのでしょう。 笑顔で親切に、思いやりを持って接し、心から喜んで手助けする。時にはただそばにいて相手の気持ちに寄り添う。

 

普段からそんな風にできているだろうか?

 

時には本人のためと思ったなら、嫌われ役を買ってでも、厳しい意見や忠告をも伝えることができる。そんな関係をも築けているだろうか?

 

そのように生徒にも、親御さんにも、また講師達にも真剣に、真正面から愛情を持って接し、その愛の大切さを伝えていければ、教室も社会も、世界も平和になり、そこに存在する人類、動物、生き物皆が幸せになれる。そう強く信じています。

 

その夢を果たすために、日々努力と実践を続けて行きたいと思います。 今回はいつもお話ししているような具体的な幼児教育の手法等からは少し違った観点から書いていますが、何を誰に教えるにしても教える内容だけが大切なのではなく、そこに真剣な思いや愛情がなくてはダメだとお伝えしたかったのです。

 

心があってこそ人間は育ち、成長し続けていく生き物なのですから。

 

 


Renee Rie Teruya

『カリスマ教師、リネー先生』ことRenee’s Music Studioのオーナー・音楽教師。東京出身。国立音楽大学附属音楽中学校、同高校、同大学卒業。30年以上前にハワイへ移住、二人の女児の母。 US国内外の著名音楽大学への合格者、大きな世界コンクールでの優勝者等も多数輩出させている。同時に、赤ちゃんからシニアまで幅広い世代の人に 『音楽の素晴らしさ』と『愛と優しさ』をも伝える


 

 

(日刊サン 2019.05.15)