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ハワイ不動産ニュース: クヒオ通りの角地が再開発へ

ハリー&ジャネット・ワインバーグ財団はこのほど、クヒオ通りとシーサイド通りの角地を1950万ドルで売りに出した。拡大するワイキキの中心地にあるこの物件の再開発が期待されている。 同財団は昨年、ブロス・ファミリー社がマスター・リースしていた同敷地からテナントの十数社を立ち退かせた。立ち退いたテナントには、スワン・ガン・クラブ、シーサイド・バー&グリル、ナイトクラブのツナミズ・ワイキキ、ベトナム料理店のオールド・サイゴン、タトゥー・パーラー、ストリップ・クラブのハワイ・バイ・ナイト、アダルト・ビデオ店「キング・ビデオ」が含まれる。

 

州衛生局は退去後すぐに、同財団に対し、同敷地の清掃と元ガン・クラブの敷地の鉛の除去を指示した。この地域では深夜の事件が発生しており、2017年にはクラブ・アリー・キャットの外で男性1名が殺害され、2人が負傷している。「そこは胡散臭い場所であった。売却され、周りに合うように再開発されるのがうれしい」とワイキキ近隣委員会のジェフ・マーズ委員は述べた。同物件の仲介を担当するコリアーズ・インターナショナル社は、「これまでに引き合いが何件も入っている。ワイキキでは稀な所有権付きの物件であり、1日1万5千人の訪問客が見込まれる」とコメントした。

 

クヒオ通りは、常にワイキキのNo.1商業スポットであるカラカウア通りの後塵を拝してきた。しかしここ数年の間に、クヒオ通りでは多くの再開発が行われた。例えば、リッツ・カールトン・レジデンス、エヴァ側のワイキキ・ビーチ、ダイアモンド・ヘッド側のデニーズ、また、ホテル・リニュー、ヒルトン・ガーデン・イン、ハイアット・セントリック等である。元フード・パントリーがあった敷地での住宅プロジェクトの建設も近々開始される。

 

マーズ氏によると、インターナショナル・マーケット・プレイスが改装されて以来、クヒオ通りの海側と山側では大きな違いが出てきているという。 「海側は、すべてが明るく輝いている。山側は、落書き、ゴミ、壊れた窓、犯罪が多く、地域の価値を低下させている。山側の地域の再開発は、クヒオ通りの高級化に不可欠である」とマーズ氏は語った。 売出中の物件は、2つの区画と4つの建物を含み、マンションやアパート用及び複合用途の小売用にゾーニングされている。しかし、ゾーニング変更なしでのホテル使用はできない。マーズ氏は、ここに住宅が造られ、ドライクリーニング店、ベーカリー等の地域住民用の小売店が入ることを希望している。

 

 

(日刊サン 2019.07.06)