ドミニアム、および分譲住宅の販売額は、州全体で、22億8千万ドルとなった。一方、その販売戸数も3年連続で増加しが、平均価格は4年連続横ばいの130万ドルであった。 同レポートを作成した地元の住宅市場調査専門家、リッキー・キャシデイ氏は、販売戸数が伸びた要因は、観光客の増加、個人所得の拡大、不確実な株式市場の動き、富裕層に対する連邦減税、等であり、好調な経済を反映したいる、と述べた。同レポートによると、開発業者が購入者の需要を満たす上でより重要な役割を果たし、昨年の売上増はほとんどが開発業者によるものである。
開発業者は昨年290戸の新規物件を販売し、前年の181戸を60%上回った。この昨年の販売戸数は、2010年の370戸以来の最高を記録した。 市場は良くなっているとはいえ、2008年の住宅バブル崩壊前の販売水準には程遠い状態である。参考までに、2006年のハワイのリゾート開発業者による新規住宅用不動産の販売戸数は1,038であった。 キャシデイ氏は、開発業者は通常、リスクを計算し、土地の購入・プロジェクトの設計・資金調達・建設を時間をかけ実行するため、その売上回復の動きが緩やかになるのは珍しいことではない、と語った。
地元開発会社のアレキサンダー&ボールドィン社は最近、同社が開発しているカウアイ島のリゾート住宅地の「ククイウラ」の販売が、景気後退後では最高を記録したと発表した。販売件数は28件で、分譲区画が52万5千ドル~480万ドル、住宅が130万ドル~450万ドル、の売買価格であった。 リゾート地での住宅販売の大部分は再販である。昨年の再販件数は1,398で、前年の1,381件から1%増加した。 昨年ハワイのリゾート地で販売されたすべての新規および中古物件のほとんどがコンドミニアムであった。昨年のコンドミニアムの販売戸数は、前年の1,067から8%増え1,147となった。昨年のコンドミニアムの平均販売価格は、110万ドルで、前年の100万ドルから増加した。 また、昨年の一戸建て住宅の販売戸数は380戸で、前年の343戸から11%増加した。平均価格は220万ドルで、前年の240万ドルから減少した。 昨年販売された分譲区画は161で、前年の152から6%増となった。この分譲区画の平均価格は120万ドルで、前年の92万6164ドルから上昇した。
(日刊サン 2019.06.15)