日刊サンWEB

過去記事サイト

総額3億7千万ドル 2つの下水プロジェクト着工 エヴァ

Bynikkansan

2月 16, 2019

ホノルル市は2月7日、エヴァのホノウリウリ下水処理施設を完全な二次処理施設に改良する2つのプロジェクトの起工式を行った。総額3億7千万ドルを投資するこの改良工事により、同施設は2010年の連邦政府の同意判決及び州の衛生関連法に適合することになる。 2つのプロジェクトはまた、将来の廃水処理に対応し、飲料用及び非飲料用のリサイクル水の生産を増加させ、ペレット状肥料に加工されたバイオソリッドの再利用を可能にするものである、と市環境サービス局関係者は述べた。 市当局者によると、フェーズ1Aは、分離した汚泥を肥料用のペレットに乾燥させる固体連続処理プロセスの改良であるとのこと。この工事では、パーソンズRCI社と6千3百万ドルの契約が締結されている。 フェーズ1Bでは、複数の曝気槽、6基の新しい二次浄化装置、中央緊急発電施設、地下トンネルが建設される。この工事では、ナン社と2億7千1百万ドルの契約が締結されている。 残りの予算は、不測の事態に備えるためのものである。

 

これらのプロジェクトは2024年6月30日までの完成が絶対条件である。環境サービス局のロリ・カヒキナ局長は2月7日、連邦政府の同意判決を準拠しホノウリウリとサンド・アイランドを完全な二次処理施設に改良するには推定70億ドルの費用が必要であると語った。 サンド・アイランドの改良工事は2035年までに行われなければならない。 ホノウリウリとサンド・アイランドの施設は度々下水道越流水事故を起こしている。これらの事故は、市が取得した米国汚染排出削減システムの認可の条件及び連邦水質浄化法に違反しており、市には同意判決の100%遵守が求められている。 カーク・コールドウェル市長は、6月30日現在、372件の同意判決関連プロジェクトはすべてスケジュールどおりに予算内で実行された、と述べた。 昨年の夏、市は3億7千5百万ドルのカネオヘ – カイルアの重力下水道トンネルプロジェクトを完成させた。これによりウィンドワード・オアフの下水道システムの貯蔵容量が増加し、越流水事故の危険性が減少した。 実際に、越流水事故件数は、2006年の200件から2018年には44件に減少した。

 

市の取り組みの詳細は、市環境サービス局のウェブサイトへ。 https://www.honolulu.gov/env.html

 

 

(日刊サン 2019.02.16)