重症のハワイ・モンク・アザラシがカウアイ島で2度目の救助を受け、現在はカイルア – コナのモンク・アザラシ病院ケ・カイ・オラ(海洋哺乳類センターが運営)で治療を受けている。
同病院によると、若い雌のモンク・アザラシのRH38の病状は安定しているが、衰弱、感染、広範囲の炎症および栄養失調を患い重体である。同センターの獣医チームはこれら症状の原因の特定のため、RH38をノース・ハワイ・コミュニティ病院に搬送し、野生のハワイ・モンク・アザラシに対しては初めてのCTスキャン検査を行った。 過去1年にわたり、カウアイ・ハワイ・モンク・アザラシ保護フイはRH38を監視してきたが、RH38の体調が3月に急変した。
3月12日にカウアイ島からケ・カイ・オラまで搬送され、検査が行われたが、感染症、外傷または中毒の症状は見られなかった。 これ以前の2017年8月には、RH38は栄養失調と寄生虫のためにケ・カイ・オラに入院した。3ヵ月間のリハビリで体重は2倍以上に増え、その後カウアイ島で野生に戻された。
国立海洋大気局(NOAA)の研究者は、カウアイ島のモンク・アザラシ群を監視し続けているが、他に病気や栄養失調にかかっている個体は確認されておらず、RH38の症状が他に感染するという根拠は見当たらない、と述べた。 ケ・カイ・オラは2014年のオープン以来、27頭のモンク・アザラシを救助してきた。ハワイア・モンク・アザラシは、州法および連邦法によって保護されている絶滅危惧種で、推定1,400頭が野生で生息している。
(日刊サン 2019.05.04)