多くの犠牲者をだしたパリ同時テロ攻撃を受け、パリの人々への支援と連帯を表したいと、マウイ島の人々は1マイルに及ぶレイの花を編み、テロの犠牲者を祀る記念碑へ届けようと尽力している。
主宰者たちは25日水曜日の夜、レイを携えパリ行きの飛行機に乗った。彼らは27日金曜日に到着予定である。
「ナルズ・サウスショア・グリル」、「ハワイアン・パドル・スポーツ」、「シンシア・ローズ・ファンデーション」の3社は、日曜日にレイメイキングのコミュニティーを立ち上げた。
ボランティアに集まった人々は直ちにトラック一杯のティーリーフを寄付し、さらにはレイ制作へ多くの時間を費やした。
他にも寛大な寄付が多く寄せられた。中には80本のオーキッドのレイを寄付したコミュニティーや、カウアイ島からティーリーフを持って駆けつけ、レイの制作も手伝った母娘もいた。
ボランティアの人々は、キヘイの「ナルズ・サウスショア・グリル」に日曜日の8時に集まり、レイの制作に取り掛かった。
参加したボランティアは約150名。水曜日の午後4時にレイが完成した。
レイの製作中、ボランティアたちが「素晴らしいアイデア」と「マナ」を提供していたと、「ルルズ・ラハイナ・サーフクラブ&グリル」のオーナー、ロン・パンゾ氏は話した。
「パリの人々が今どんな状況にいるかを想って、多くの愛と哀悼の気持ちが溢れていました」。
「シンシア・ローズ・ファンデーション」の代表兼創設者であるシェリー・オースティン氏は、「コミュニティーの人たちが手伝いたいとつめかけてくれるまでになりました」。
オースティン氏は、今年4月に11年前に他界した姉の名前を冠したファンデーションを設立。この非営利団体を通して、オースティン氏は、姉の「真の思いやりの心」を広めたいと思っていると語る。
レイは、8つのセクションに分けられている。20フィートの長さのティーリーフが33本の束になり、それぞれのティーリーフには紫のオーキッドレイが編み込まれている。
これらは130名もの犠牲者を出したバタクラン劇場、ル・カリオン・カフェ&バー、スタッド・ド・フランス・スタジアムの献花や献灯がされている場所に捧げられる。
主宰者たちは、病院で療養中の負傷者一人一人にもレイを届ける予定でいる。
さらに、様々な国際イベントに参加するためにパリにいるネイティブハワイアンの青年代表団が、月曜日に開催される国連会議に出席する世界各国のリーダーに、パリの人々のためにコミュニティーが制作したレイをプレゼントする予定だとパンゾ氏は話している。
マウイ島の5人の青年代表団の一人として会議に参加予定であるクラ在住のカイレア・フレデリックさんは、代表団の目的がパンゾ氏・オースティン氏他レイの制作に携わったボランティアの人々とともにパリの人たちや国際リーダーたちにアロハのメッセージを届けことであるとし、「会議に出席するすべての人に、ハワイの島々から大きな思いの詰まったアロハを届けるのです。守護へ導くための力として」と語った。