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ハワイ経済ニュース:3月のオアフ島の住宅販売が減少

ホノルル不動産業者協会が4月6日発表した3月の住宅販売データによると、オアフ島の住宅不動産の在庫は増加し販売件数は減少した。一戸建て住宅の販売件数は、昨年同月比9.5%減り276件となり、コンドミニアムは、3.7%減の467戸となった。

 

一戸建て住宅の在庫物件数は33.6%増加し、コンドミニアムは23.3%増加した。在庫物件の数は増加し続けており、新しく上市された一戸建て住宅とコンドミニアムの件数はそれぞれ12.8%と3.6%上昇した。

 

一戸建て住宅の上市から成約までの在庫日数は、昨年の14日から24日に増加した。また、コンドミニアムは16日から22日に増えた。 買い手に選択肢が増え、競争が低下したこの買い手市場において、中間価格には相反する動きがみられた。一戸建て住宅の中間価格は昨年同月比3%増の78万2500ドルとなり、コンドミニアムは1.4%減の42万9000ドルとなった。 3月の結果は、2月の不振を引きずったが、一戸建て住宅とコンドミニアムの価格と販売件数がともに10年ぶりに下落した1月よりは改善した。

 

ハワイ大学経済研究機構は、住宅価格は2019年~21年に上昇を続けると見ており、2019年のオアフ島の中間価格は、一戸建て住宅で2.1%、コンドミニアムで3.2%上昇すると予測している。

「オアフは長い間売手市場であった。市場は長い間急成長するのではなく、時には暫しの停滞があるものである。しかし、現在の市場にはそれほど懸念材料はなく、以前よりもバランスが取れてきている」とハワイ・ミリタリー・リアルティー社のジム・ピケンズ氏は述べた。 アイランド・サン・リアル・エステート・プロズ社のバーバラ・マッツ氏によると、多くの不動産所有者は、市況は現在軟化しているが長期的には上昇すると予想しており、不動産を売却せず保持する傾向が強いとのこと。

 

ジョン・リギンズ・リアル・エステート社のオーナーのジョン・リギンズ氏は、「競争が激しくなっているので、多くの売手は自分の所有する不動産の価値が上がるのを待とうとしている。彼らは、現在の買手は即入居可能な中古不動産を物色していることを理解している」と述べた。

 

コールドウェル・バンカー・パシフィック・プロパティーズ・ホノルル社のマーガレット・マーチー副社長は、買手にとって有利な金利が市場を後押ししていると述べた。

 

「伝統的に、年初は閑散期である。市場は4月に回復し、秋まで堅調に推移すると考えている。いくつかの人気のある地域では、適切な価格の住宅に対しては依然として複数の買いの申し込みがある」と同氏は語った。

(日刊サン 2019.04.19)