保健省は、ハワイ島でデング熱を発症した患者数が、79人になったと情報を更新した(11/19現在)。
これは18日水曜日までに確認された72名から、7件の増加となっている。関係者の話によると、このうち11名が観光客、20名が子どもで、発症日は、9月11日から11月12日の間と見られている。
熱を含んだ症状がでるまでに約5日ほど潜伏期間があることから、例えば11月10日に兆候があらわれた患者は、11月5日頃にウィルスに感染したと推測される。
マウイ健康ディレクターのローリン・パン医師は、症状が出なくても、デング熱にかかっている可能性がある人も中にはいると警告する。
拡散を防ぐための予防接種や検査を受けていないコーヒー豆収穫者などの移民農業労働者が、この蚊媒介感染症を広めているのではないかとパン医師は懸念する。
デング熱は、日中、特に夜明けや夕暮れ時に蚊に刺されることで広まっていく。
イリアナ・サンチェス・アンダーソン医師は、他の医師たちとともに、ハワイ島カイルア-コナにあるケアウホウ緊急ケアで多数のデング患者を診察している。
「倦怠感、高熱、関節痛など、とても不快感を伴う病気です。この病気は『ボーン・ブレイキング』とも呼ばれています」とアンダーソン医師。まるで骨が折れたかのように感じるのがその理由であり、「中には、この疾患により亡くなる方もいます」。
「デング熱の検査を断る人も少なくないのです」とアンダーソン医師は続ける。 「私たちは、検査を受けるよう説得を試みますが、興味がなかったり、保険がないなどの理由で検査を拒否する人もいるのです」と語った。
ハワイ州は、オアフ島の研究室でデング熱検査を行っており、患者に代金は請求していない。