オンライン小売大手のアマゾンは、ハワイに貨物の集配施設を建設している。
同社は、1年近く前にカリフォルニア州リバーサイドからホノルルに自家用貨物機を飛ばすことを決定し、ダニエル・K・イノウエ国際空港に「ゲートウェイ」と呼ぶ貨物荷物受取・配送施設を設置した。4月に週1便を飛ばし、7月に週2便に増便し、11月には、アマゾン・エアーの毎日運航便を就航した。
アマゾンの航空貨物ネットワークの広報担当リーナ・ルーナック氏は、ハワイの施設は同社が3年前に始めた航空サービス事業の一部であると述べた。アマゾン・エアーの初期の目的は、ホリデー・シーズンの過剰のパッケージに対応するためであったが、その後、輸送費を減らし、配達を迅速化することに焦点が移った。
同ゲートウェイのプロセスエンジニアであるジェイムズ・アムスボー氏によると、「プライム・エアー」のロゴの入った航空機を使用したサービスは、ハワイの顧客への配達時間を2〜7日短縮した。2日以内の配送が目標であるとのこと。同社のフライトは、毎日最大2万個を運んでいるが、それは同社の貨物のごく一部でしかない。現在も、UPS、FedEx、USPS等の配送業者を使用している。エア・ゲートウェイは、同社におけるハワイで唯一の営業拠点であり、パシフィック・エアカーゴ社が20人以上のスタッフで運営している。
アマゾンは2016年、エア・トランスポート・サービス・グループ社とアトラス・エア社から40機のボーイング767機を2年間リースすることで合意し、独自の航空貨物ネットワークを設立した。12月には、アマゾンはさらに10機を追加する計画を発表した。
これに合わせ、同社は、ホノルルにあるような配送ゲートウェイや、大きな地域での配送拠点を含む、約20の施設を全米の空港に設置した。ハワイでのアマゾン・エアーのサービスは今後さらに拡大する予定である。
(日刊サン 2019.03.09)