高級ショッピング地区ワイキキに店舗を構える小売業者は、住民と共に、カラカウア通りの道路閉鎖許可の数を制限する市条例の成立を推進している。
市交通サービス局副局長のジョン・ノウチ氏によると、市は年間最大15のイベントに対しカラカウア通りの閉鎖使用を認めている。これ以外に、少なくとも15年連続してワイキキで開催されてきたホノルル・フェスティバルのような「レガシー・イベント」、および、参加者が合衆国憲法修正第一条の言論・宗教・平和的集会の自由の権利を行使するイベント、はカラカウア通りの閉鎖使用が認められている。
これら以外のイベントによる通りの閉鎖使用は、通常くじによる抽選で決まるが、実際はミルウッド・オハナ・プロダクションズのデイビッド・ミルウッド氏がほとんどを抑えている。同氏の会社が2017年の15のイベントのうち11のイベントを抽選で獲得した時には、ワイキキのコミュニティから非難の声が上がり、同氏は確保したいくつかのイベントをキャンセルした。市運輸サービス局は、申請を一申請者あたり毎年最大2つのイベントに制限するように規程を改訂した。
ノウチ氏は、今年の申し込みが各四半期ごと5件以下であったので抽選は行われなかった、と述べた。市は今年、ホノルル・マラソン協会が主催するハパルア・ハーフマラソン、コーストライン・トラベルが主催するサルート・ツー・ユース・パレード、パール・ハーバー・ツアーズ社が主催するメモリアル・デー・パレードとパール・ハーバー・パレード、にもワイキキの道路の閉鎖使用を認めている。
今年ミルウッド氏は、オアフ・フェスティバル、スプリング・ストリート・ジャム、レアヒ・フェスティバル、エンドレス・サマー・フェスティバル、ワイキキ・ストリート・ジャム、ワイキキ・フォール・フェストを運営する。同氏はまた、2万5千人以上が参加すると予想されているワイキキ・バザール、カラカウア・フェスティバル、ロカヒ・フェスティバルを開催する。
ミルウッド氏のイベントにおける出店料は、ハワイ・ファーム・ビューローのメンバーは100ドルから、美術工芸品のベンダーは350ドルから、小売店のブースは500ドルから、そしてフード・ブースは800ドルから、である。ワイキキ近隣委員会のボブ・フィンリー会長は、ワイキキの関係者は、ワイキキの道路閉鎖イベントの数を年間15回から6回に減らすための法案を成立させるよう動く、と語った。
ハワイ小売商協会のティナ・ヤマキ会長は、「カラカウア通りを閉鎖するたびに、人々が通りをふさぎ、客が店舗に入れなくなっている。もしフェスティバルで食べ物・衣服・宝石類が売られているならば、高い賃料を払ってワイキキに店を構えている我々小売店と競合することになる」と述べた。
(日刊サン 2019.03.09)