ハワイアン航空は、毎日運航の羽田-ハワイ便を倍以上に増強すると発表した。同航空は2月21日、羽田空港の利用可能な12のスロットのうち3つの使用申請を米国運輸省に提出した。認められれば、2020年3月29日よりサービスを開始する予定である。同航空の試算によると、3便の追加によって、1年間に、8万5,200人の新規訪問者、2億1,880万ドルの売上、6,760万ドルの収益と2,121人の新規雇用が創出されることになる。
ハワイアン航空は、2010年11月に羽田/ホノルル便の就航を開始し、2016年12月には羽田-ホノルル便をもう1便追加し、ホノルル便週4日、コナ便週3日の運航を開始した。東京都心に近い羽田は、東京から約40マイル離れた成田国際空港よりも人気があるが、一般的に羽田便の運賃は高い。このため、ハワイアンは2016年7月、成田への直行便の毎日の運航を開始した。また、大阪への直行便を毎日、札幌への便を週3回運航している。合計で、同航空は東京-ホノルル間に週21の直行便と日本-ハワイの間に週31便を運航している。
同航空は、「ハワイアンは2010年に羽田へのサービスを開始した最初の米国の航空会社で、そのサービス・レベルと日本市場へのコミットメントは他社の追随を許さない」と述べた。ハワイ-日本路線は、ハワイアン航空の成功と国際線での収益の増加に大きく貢献している。
2010年に羽田直行便を開始した当時の同社の国際線の収入は全体の約10%であったが、2018年は約26%にまで伸びた。この拡大した12のスロットに対し、ユナイテッド・コンチネンタル(6スロット)、デルタ(6スロット)、アメリカン(4スロット)も応募している。
(日刊サン 2019.03.02)