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ハワイ不動産ニュース:カカアコのビルの高さ制限緩和の法案が廃案に

市議会の3つの委員会が1対の法案の審議を延期したため、カカアコのビルの高さ制限を大きく引き上げようとする試みは挫折した。3つの委員会は2月11日の週、下院法案1559号と上院法案1496号の裁決を取りやめた。これらの法案は、2月15日の期限までに下院財務委員会、上院歳入委員会で可決されないことになり、廃案となった。

 

これらの法案は、少なくともカカアコの2つのタワーの高度制限を、既存の418フィートのほぼ2倍の768フィートまで引き上げようとするものである。替りに、この開発業者は、この地域の開発を監督する市機関と協力し、当該のタワーを高架鉄道駅の敷地の近くに建設し、追加の公益を確保することが、求められている。

 

スタンリー・チャン上院議員(民主、ダイアモンド・ヘッド – カハラ – ハワイ・カイ地区選出)がこの上院法案を提出し、ライアン・ヤマネ議員(民主、ミリラニ – ワイピオ – ワイケレ地区選出)が下院法案を提出した。法案の目的は、カカアコの高層ビル群の最上層階が同じ高さで、平坦で「望ましくない」景観を作り出さないようにすることで、「特徴的な」都市を作りたいというものであった。

同法案に対する住民の反応は押し並べて否定的であった。「ハワイはドバイではない」とダイアモンド・ヘッド – カパフル – セイント・ルイス・ハイツ近隣協会のメンバーのミシェル・マトソンさんは述べた。そして、下院法案1559号を「貪欲な」の提案だと文書で証言した。コミュニティ・グループ・カカアコ・ユナイテッドは、法案で述べられている目標は、カカアコに背の低いビルを建設すれば達成できるはずだと提案した。州運輸局は、768フィートのタワーは旅客機の安全要件を阻害し、「航空機が誤ってタワーに衝突する危険性がある」と述べた。

 

カカアコのゾーニングを規制・監督するハワイ地域開発公社の理事会は2月6日、同提案を否決した。カカアコに住み、カカアコ選出の2人の州議議員、下院議長のスコット・サイキ氏、上院議員のシャロン・モリワキ氏、からも批判が寄せられた。下院法案1559号は当初2月1日、下院水・土地・ハワイアン問題委員会で5-0の満場一致で可決された。しかし、下院司法委員会は2月14日、法案の裁決を延期し、期限の2月15日までに下院財政委員会で審議・裁決されないように阻止した。

 

上院法案1496号は2月12日、2つの上院委員会 – 住宅委員会と水・土地委員会 – で裁決が延期され、期限の2月15日までに歳入委員会に送られないように阻止された。

(日刊サン 2019.03.02)