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ハワイ不動産ニュース:チャイナタウンにシニア用住宅タワー

州委員会は2月14日、「ハレワイ・オル・シニア・レジデンス」計画への8千600万ドルの開発資金提供を承認し、チャイナタウンの公有地にアフォーダブル住宅を建設する13年来の計画が大きく前進した。この低所得の高齢者用17階建てタワー(156戸)は来年末に建設が始まり、2022年初めまでに完成する。

 

市はこれまでに、数々のハードルに直面した。市は1992年、リバー通り沿いのヌウアヌ・ストリーム運河を見下ろすこの0.5エーカーの物件を購入した。2階建てのオフィスビルと商業施設があった。コールドウェル市長は2014年、この敷地を65年間年間1ドルで賃貸するという条件で、高齢者用住宅建設の入札を実施した。そして2015年、暫定的にニュー・ジャージーの開発会社、マイケルズ社を選定し、2016年には建設が始まると考えられていた。しかし、建設されるタワーが、隣接するラム・サイ・ホ・トン本部と精巧な歴史的中国建築の寺院に悪影響を与えるのではないか等の問題が持ち上がった。

 

マイケルズ社はデザイン変更を行いこれら問題に対処し、2016年にラム・サイ・ホ・トンの合意を取り付け、市と開発契約を締結した。その後、同社は、この寺院に対するハワイ州歴史的環境保全局の評価を取得し、建築コストの上昇を抑えるため、タワーの高度と容積率減らし・住宅戸数を増やすデザイン変更を行った。昨年の初め、同社は、アフォーダブル住宅建設を支援するハワイ住宅金融開発公社(HHFDC)に融資を申請した。HHFDC理事会は2月14日、融資申請を全会一致で承認し、非課税の債券、税額控除、貸付を組み合わせた融資を決定した。

 

マイケルズ社の開発責任者リズ・チャー氏は、理事会の融資承認を喜び、「これにより、利便性の高い場所に156戸の高齢者用アフォーダブル住宅の建設が可能となる」と述べた。コールドウェル市長もまた、HHFDCに協力要請の手紙を送っていた。この融資条件によると、131戸のアパートは、ホノルルの中間年収の60パーセント以下の高齢者用に限定される。単身者では4万9020ドル、カップルでは5万5980ドルである。この対象高齢者の最大月額賃料は、1寝室で1,312ドル、2寝室で1,575ドルである。アフォーダブル住宅の賃料は60年間固定される。このうちの25戸は、介護者が居住者と一緒に暮らせる2寝室ユニットである。残りのユニットは、中間年収の30パーセントの居住者用の8戸、中間年収の80パーセントの居住者用の16戸、管理者用の1戸、である。

 

(日刊サン 2019.02.23)