ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)は、マウイ島の南西部の海岸に388戸のタイムシェア・リゾートを新たに建設すると発表した。
このリゾートは、HGVのハワイにおける10番目のタイムシェアで、またマウイ島で最初のものである。「マウイ・ベイ・ヴィラズ・バイ・ヒルトン・グランド・バケーション」と命名され、マアラエア湾近くのサウス・キヘイ通り575番のオーシャン・フロントの27エーカーの敷地に建設される。第一期工事は、4棟131戸で、2021年の第一四半期に竣工予定である。販売は、2020年第1四半期から開始される予定。
HGV社長兼CEOのマーク・ウォング氏は、「我社の顧客の多くは、マウイ島のリゾート開発を希望しており、マウイでの開発が決定し喜んでいる。ハワイで3つ目となるマウイ島への拡大進出は、新規顧客の獲得と既存オーナーへのサービス向上に結びつく」と声明で述べた。
HGVは、ハワイのタイムシェア市場の拡大に貢献している。ハワイ州観光局の最新のレポートによると、2018年の州全体のタイムシェア戸数は前年に比べ約8パーセント増加(861戸)し11,923戸になった。ハワイに非常に強い基盤を持つHGVのシェアは、2009年以降のタイムシェア業界の新規売上の20%以上を占めている。
HGVは、大不況の2008年にホノルルのグランド・ワイキキアンとワイコロアのキングス・ランドを開業し、2012年までに両リゾートの80%のユニットを販売した。また、2017年には、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジに約418戸のグランド・アイランダー・バイ・ヒルトン・グランド・バケーションズをオープンさせた。HGVは1月、投資家に対し、今後4年間に少なくとも12件のリゾートを開発する予定で、この内2件はハワイにオープンする、と発表していた。
その1つは、ワイコロアのオーシャン・タワー・バイ・ヒルトン・グランドバケーションズ・クラブで、2月7日にグランド・オープンする。同リゾートは、HGVのハワイでの9番目、ワイコロアでは4番目のタイムシェアとなる。2018年第4四半期に竣工した第一期工事では、ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ内の既存のホテル客室を72のタイムシェア・ユニットに変換し、販売は2018年1月に始まった。
HGVは、投資家に対し、ワイキキのキングス・ビレッジの敷地内に新しいタイムシェア・タワーを2022年頃にオープンする予定だと発表している。また、ハワイ州観光局のレポートによると、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのレインボー・バザールを255戸のタイムシェア・タワーに建て替える予定もあるとのこと。
(日刊サン 2019.02.02)