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ハワイ不動産ニュース:ラスベガスゴールデンナイツのオーナー、高級不動産を購入

海に面した15ヘクタールのハワイの不動産が先月4千6百10万ドルの過去最高価格で売却された。公的文書によると、購買したのは、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のラスベガス・ゴールデン・ナイツの過半数を所有しフィデリティ・ナショナル・ファイナンシャル社の前会長であったウィリアム・P・フォーリー2世がオーナーの合名会社、ビルカー社、である。 キラウエアのそばに位置し「ハレ・アエ・カイ」と呼ばれる同不動産は11月9日、現金で決済されビルカー社に引き渡された。同社は11月初旬にハワイでビジネスを行う目的で登録され、その親会社はフロリダのボグナー・レジス社(社長兼財務責任者がウィリアム・P・フォーリー2世)である。

 

ビルとも呼ばれるフォーリー氏は、ブラックナイト・ファイナンシャル・サービスの取締役会長である。同氏の所有するブラック・ナイト・スポーツ&エンターテイメント社は、2017-18シーズンにNHLのゴールデン・ナイツをラスベガスのフランチャイズとして買収した。同チームは、最初のシーズンにスタンレー・カップの決勝に進出した第3番目のNHLチームとなった。 フォーリー氏はワイナリーを多数所有している。同氏の所有するフォーリー・ファミリー・ワイン社は、ヒールズバーグのチョーク・ヒル・ワイナリーとソノマのセバスチャーニ・ヴァインヤード・アンド・ワイナリー等を所有している。

 

同不動産の売出価格は7千万ドルで、ハワイ州の売出価格の最高値であった。ハワイ・ライフ不動産ブローカーズ社のニール・ノーマン氏が、ビルカー社と売り手双方の仲介を行った。売手は、ウィリアム・H・ストロング氏とその妻で、同氏は、モルガン・スタンレーのアジア太平洋地域の前会長で、シカゴのロングフォード・キャピタル社の現会長である。 過去最高価格は、Facebookのマーク・ズカーバーグ氏が購入したカウアイ島の700エーカーの不動産であったが、今回の買収金額はこれを1百万ドル弱上回った。その前の記録は、2015年のマウイ島の4エーカーの不動産で、4千1百80万ドルの価格で売却された。

 

(日刊サン 2018.12.22)