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ハワイ不動産ニュース:11月のオアフ島の住宅販売戸数が減少

2018年通年のオアフ島の住宅販売戸数は、前年割れの公算が強くなった。

 

ホノルル不動産業者協会12月6日発表のデータによると、11月の戸建て住宅とコンドミニアムの販売戸数が2桁減少した。2桁の減少は2014年以来である。 11月の戸建住宅販売戸数は、昨年同月の332戸から13.3%減少し283戸に、コンドは501戸から14.4%減少し429戸になった。 1〜11月の戸建住宅販売戸数は5.6%減、コンドは2.3%減となった。2016〜2018年の売上高は、戸建て住宅で年5〜6.5%増、コンドミニアムでは年4.5〜8.5%増になると予想される。 最近の販売数の伸び悩みは、金利の上昇と価格の上昇が原因と考えられる。 11月のオアフ島の戸建て住宅の中間価格は797,000ドルで、前年同月の773,500ドルから3%増加した。コンドミニアムの中間価格は420,000ドルで、前年の405,000ドルから3.7%上昇した。 中間価格は、販売された物件を値段順にならべ、その中間地点の価格である。

 

中間価格の最高値は、戸建て住宅の場合は今年9月の812,500ドル、コンドミニアムは3月の435,000ドルである。 今年の1〜11月の中間価格は、戸建て住宅の場合は79万ドルで、前年同期の758,000ドルから4.2%、コンドミニアムの場合425,000ドルで、405,000ドルから4.9%増加した。 金利も上昇している。11月末の30年固定金利住宅ローンの平均金利は年4.75%で、前年の3.94%から上昇している。 現地のエコノミストによると、近年、ハワイの個人所得の伸びは住宅価格の上昇よりも大きかったので、金利を考慮した場合でも10年前より住宅購買がしやすかった。 しかし、過去1年間の住宅価格と金利の上昇により、不動産業者間の競争は激しくなり、住宅購買は減少している。

 

ホノルル商工会議所のマチャ会長は、11月の販売戸数の減少は、市場が「正常化」しているサインであり、低価格物件の在庫が増えなくてはならない、と語った。 しかし、買手はそのようには見ていない。 同報告書で販売というのは、1〜3か月前に成約され当該月に引き渡された物件である。今年11月に成約されたが引き渡しに至っていない物件の数は、昨年同月より大きく減少している。

(日刊サン 2018.12.18)