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ローカル5、京やの妥協案を拒否し ストライキを続行

Bynikkansan

12月 1, 2018

(11月26日現在)

 

オアフ島とマウイ島のマリオット・ホテルの約2,700名の従業員は、さらに高い時給と福利厚生を求め、10月上旬からストライキを行っている。 サンクスギビング前に行われた京やと労働組合のユナイト・ヒア・ローカル5の交渉は失敗に終わり、ストライキは継続している。次の交渉は11月26日の週。 交渉の後、京やは声明で、「全米のストライキ交渉の中で最も高い賃上げを提案したが、ローカル5の責任者はこれを拒否した。非常に遺憾である」とコメントした。京やによると、京や側の提案は、ハウスキーパーの賃金アップと仕事量の削減であった。 「ローカル5の幹部は、公正で寛大な合意を受け入れるよりも、組合員にストを続行させることを選んだ」と京やは述べた。 ローカル5も声明で、「京やの提示した提案は十分ではない、しかし来週には『真の解決』が図られると期待している。真の解決とは、ハワイで生活する際の本当の生活費を反映した『1つの仕事だけで生活できる』条件を勝ち取ることである」と主張した。京やは、マリオットが運営するモアナ・サーフライダー、ロイヤル・ハワイアン、シェラトン・ワイキキ、シェラトン・プリンセス・カイウラニ、シェラトン・マウイ・リゾート・アンド・スパを所有している。 この交渉の背景には、何年にもわたり好況な状況が続き十分な利益を得ているホテル側に対し、労働組合の従業員の賃金レベル(現在ハウスキーパーは時給22ドル+チップ、フロントデスクは時給25ドル)はハワイで暮らしていくには十分でない、という組合の主張がある。また、組合の要求する時給3ドルの引き上げを吸収するに十分なキャッシュ・フローをホテル側は有している、とローカル5は考えている。そして、ホテル産業にもAIの導入や仕事の一部を外部に委託しようとする経営側の動きがあることも、労働組合側の不安を大きくしている要因の1つである。 インターネット人材サービスのインディードの調査によると、ハワイのハウスキーパーの平均時給は14ドル程度で、その金額は全米平均よりも30%以上高いという。また、ローカル5に所属しているハウスキーパーの賃金はハワイの最低賃金10.10ドルの2倍以上である。

 

(日刊サン 2018.12.01)