ハワイ州観光局(HTA)は11月20日、10月のハワイ州のホテルの稼働率は5か月連続で減少したと発表した。 稼働率は、2017年10月より2.4ポイント低下し76.4%になった。 STR社が編集したハワイ・ホテル業績報告書によると、ホテルの収益性の重要な指標である稼働可能な一部屋あたりの収入(RevPAR)は前年同月と同じ190ドルで、1泊当たりの平均宿泊料金(ADR)は3.5%上昇して249ドルになった。 この報告書には、シェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン・ホテル、ウェスティン・モアナ・サーフライダー、シェラトン・プリンセス・カイウラニ、シェラトン・マウイの5つのマリオット系ホテルでのユナイト・ヒア・ローカル5所属の従業員によるストライキの影響は含まれていない。 HTAの観光調査ディレクターのジェニファー・チャン氏は、「ホテルごとのデータはない。従い、ストライキの影響は分からない」と述べた。 ホテルの稼働率は、6月以降、前年比で減少している。チャン氏は、2017年はホテルにとって特に好調な年であったので、その数字を上回るのは難しい、と語った。 10月の稼働率は、全ての島で減少し、ハワイ島の減少が特に大きかった。同島の稼働率は、前年同月から7.4%減少し、66.1%となった。 「ハワイ島のホテルでは、キラウエア火山噴火の影響が残っている」とチャン氏は語った。 オアフ島は0.8%減の81.4%だった。 オアフ島では全米歯科医師会年次総会開催が好影響を与えた。「オアフ島では、米国歯科医師会の年次総会が、同島のRevPARを押し上げた」とチャン氏は述べた。オアフ島のRevPARは1.4%上昇し185ドルとなった。 カウアイ島の稼働率は2.6%低下して73.6%となったが、ADRは上昇した。 「カウアイ島のホテルの業績は好調を維持し、今年10月のRevPARとADRの両方が上昇した」とチャン氏は語った。 様々なホテル・カテゴリーの中で、「高級ホテル」のカテゴリーのホテルのみが、稼働率とADRとも上昇した。稼働率は1.1%上昇して72.7%に、ADRは7.3%上昇して197ドルに、なった。 このホテル調査の対象は、161か所のホテル、47,737部屋で、州の20室以上の客室を持つ宿泊施設の89.8%が含まれている。
(日刊サン 2018.12.01)