コールドウェル市長は10月31日、ホノルル計画委員会から短期バケーション・レンタルに関する複合法案草案への支持を取り付けた。同委員会は、9月19日と10月17日市長草案に対する勧告を拒否しており、3回目で勧告を出すことになる。今回の草案は同委員会と一般の意見を反映させ、ベッド・アンド・ブレックファースト施設(B&B)と短期バケーション・レンタル施設(TVU)の数により厳しい制限を設けたものである。市長提案は、計画委員会の勧告の有無に拘わらず、ホノルル市議会の承認が必要である。しかし、勧告の有無で大きな違いが生ずる。勧告があれば、市議会は、9人の議員の内の5人の賛成で可決できるが、勧告のない場合は6人の賛成が必要となるからである。市議会は、短期バケーション・レンタル問題に対し意見が分かれており、1票は大きな意味を持つ。住宅地域でのバケーション・レンタルの支持者は、住宅所有者は、訪問者に宿泊施設を提供しながら、収入を得ることが出来ると主張する。反対派は、住宅地の雰囲気を損ね、路上駐車を増やし、他のインフラに悪影響を与え、住民から手頃な住宅を奪うものだと、と主張している。10月19日の法案草案に付随したメモには、委員会と一般市民が提起した問題を反映させ多く変更がなされた、と書かれている。
(日刊サン 2018.11.14)