アラモアナ・センター周辺の密集・商業地域に数棟のコンドミニアム・タワーの開発が予定されており、今後数年間に4000世帯以上がこの地域に転入する可能性がある。 最近の計画は、クスコ・ディベロップメントUSA社によるケエアウモク・ストリートの980ユニットのツイン・コンドミニアム・タワーである。 各開発業者は高架鉄道駅の徒歩圏内の住民を増やそうと市が進めている公共交通志向型開発(TOD)を活用しているが、クスコ社はその9番目の業者である。 地元の商業用不動産会社のスティーブ・ソンブレロ社長は、「カカアコを含むカピオラニ− アラモアナ地区には、オアフ島のどの地域よりも多くのプロジェクトが計画されており、エキサイティングな時代になった」と述べた。 この不動産のゴールドラッシュは、市のTODにより建設予定の高架鉄道駅から0.5マイル以内に建設される建物の容積率が引き上げられたことに起因する。
この地域で開発を計画しているのは、韓国、中国、カリフォルニア、ハワイの企業で、低層の商業用ビルや空き地などを高額の価格で買収し(5000万ドルという買収価格もあった)、小売スペースとオープン・スペースを低層階に置いた高層住宅タワーの建設を計画している。 しかし、発表されたすべての開発計画が実行されるか、いつ実行されるかは不透明である。 現在のところ、9つのプロジェクトのうち建設されているのは、アラモアナ・ホテルの山側のカピオラニ・レジデンス(485戸)だけ。この開発を行っている韓国のサム・コー開発社系列の会社は、来年初めに2ブロック西側に513戸のセントラル・アラモアナの着工を計画している。 中国系のロスパック・ホールディングス・グループ社は9月、ケエアウモク通りとマカロア通りの角に建設予定のタワー、アズールの販売を開始した。 同地区内の一部の住民は、これらの開発が交通悪化をもたらすと懸念しているが、市の関係者は、新しい住民の多くが公共交通機関を利用するので交通量は大きく増加しないとしている。アラモアナ・センターはすでに、市バスのハブとなっており、2025年後半には高架鉄道が開通する。 市TOD行政官ハリソン・ルー氏は、駅周辺の地域社会構築のために2014年に設定・開始された基準・誘致政策が奏功し、予想以上の開発業者が名乗りを上げたのは嬉しい悲鳴である、と述べた。
(日刊サン 2018.11.10)