日刊サンWEB

過去記事サイト

ホノルル高速鉄道が費用削減を模索

Bynikkansan

11月 3, 2018

ホノルル高速鉄道公団(HART)は、以前の予想よりも1億8800万ドル多い税収を見込んでいるが、市は資金不足の場合の緊急バックアップ計画の一つとしてパール・ハイランズ駐車場ビルとトランジット・センターの建設延期等を含む費用削減策をHARTに求めている。イースト・カポレイからアラ・モアナ・センターまでの鉄道線は、州史上最大の公共事業である。ホノルル市は、2012年に連邦公共交通局(FTA)と合意し、2020年までに鉄道の高架線と21の駅を52億6,000万ドルの予算で建設することになった。しかし、プロジェクトは大幅な予算超過と工事遅延に悩まされ、現在のところ、建設費用と必要資金は約90億ドル、完成予定は2025年後半になると予想されている。

 

FTAは、15億5000万ドルの連邦資金供与を約束しているが、HARTが受け入れ可能なバックアップ計画を策定するまで、その内の約7億4,400万ドルの供与を一次停止した。このため、州議会は昨年、24億ドルの緊急救済措置を承認し、HART理事会はダウンタウンまでの最後の4.1マイルの部分を官民提携で建設することを承認した。HARTは現在バックアップ計画を作成中で10月下旬に正式に発表する。新しい計画草案には、税収増や官民提携(P3)に基づいた費用削減計画が組み込まれている。

 

(日刊サン 2018.11.03)