今回は、中古車販売店に車を売却する場合と個人間での売買についてまとめてみました。
1)販売店での売却
自分の車を中古車販売店に買い取ってもらうときの流れについてご説明しましょう。
販売店でもケリー・ブルーブックの中古車価格基準に沿って買い取り価格の査定をしますが、価格基準は月によって変わるため、売りたい月に車を持っていくことが重要です。販売店に車を持ち込むと、マイル数、VIN (Vehicle Identification Number・自動車登録番番号)、過去の事故歴についての確認があり、30分ほどで査定を出してもらえます。値段が折り合えば買い取りが成立。その場で車を引き取ってもらえます。
Auto X-change(www.autoxchangeinc.com)など、車のローンが残っている状態でも買い取り可能な販売店もあります。例えば、買った当時の価格が2万ドルの車でローンを組んでいて、売りたい時期にブルーブックで1.8万ドルになったとします。この場合、売り手が販売店宛てに2,000ドルを支払い、その後、残りのローンを販売店が支払うという形になります。
販売店で買い取ってもらうメリットは、諸手続きや支払いなどがスムーズに進み、トラブルも起こりにくい点です。
2)個人間での売買 Craigslist
ハワイでは、クレイグズ・リスト(https://honolulu.craigslist.org/search/cta)やeBayなどを通した個人間での中古車売買も盛んです。1000ドル以下という安い値段が付けられた車などもあり、種類も豊富で魅力的です。しかし、やはり気を付けるべき点も多く存在します。
Craigslistを使った購入
a.車の価格基準を調べましょう
ケリー・ブルーブックでメーカーや車種、年式などを入力すれば大まかな市場価格が把握できます。
b.事故歴を確認しましょう
事故歴がある車も売られていますから、車に詳しくない人や購入した車をいずれはまた売ろうと思っている方は、”Clean”タイトルのものを選ぶようにしましょう。
C.購入証明書の確認をしましょう
売り手が車の所有権証明書(Certificate of Title)を持っているかどうかを必ず確かめなければなりません。何か理由があってディーラーに売却できない車をインターネットに出している場合などもあるため、購入前の試乗も必須です。
d.名義変更の際の注意点
中古車を購入したら、購入日から30日以内に名義変更を行います。サテライト・シティホールに出向き、持参した所有権証明書の用紙で名義変更をします。その際は身分証明書も忘れずに持っていきましょう。サテライト・シティホールでは、タイトルに問題があればすぐに分かるよう、Certificate of Titleが管理されています。問題の例として、セーフティ・チェックの期限切れ、登録費用の未払い、違反チケットの未払いなどがあります。アメリカでは、購入するということは、前のオーナーの責任を新しいオーナーが全部引き継ぐことに同意したと理解されますから、タイトルを持っていない人はもちろん、「名義変更の際に一緒にサテライト・シティホールへ行けない」という人からの中古車購入は避けましょう。
Craigslistを使った売却
車をクレイグスリストや日本語情報サイトの掲示板などで売りたい場合は、これまで書いたことを踏まえて、できるだけ適切な価格を設定しましょう。値段が高過ぎると買い手がつきにくく、安過ぎると何か理由があるのでは、と思われてしまいます。ここでも、後で問題などが起こらないよう、名義変更の際は買い手と一緒にサテライト・シティホールへ行くことをお勧めします。
このページをお読みになっている方は、車をできるだけ高く売りたい/できるだけ安く買いたいとお考えだと思います。しかし、安く買いたい気持ちが強すぎて、騙されてしまっては高くつく可能性もあります。ここにまとめた情報はもちろん、車に詳しい家族や友人に一緒に付き合ってもらうことも大事です。
(情報は2018年8月現在の情報に基づきます)