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吉村美栄子山形県知事もお祝い 「ハワイ山形県人会、50周年祝賀会」

Bynikkansan

9月 25, 2018

ハワイで山形県人会が設立されてちょうど半世紀の節目を迎え、「ハワイ山形県人会50周年祝賀会」が9月17日、ワイアラエ・カントリークラブで開かれた。県人会の齋藤讓一会長は開会の挨拶で、山形からハワイに移民した先人に黙祷を捧げ、県人会のさらなる親睦とハワイ社会への貢献を誓った。山形県からも吉村美栄子山形県知事や県議会議員、酒造組合の関係者ら30人が祝賀会に参列した。吉村県知事は、日本全国が自然災害にみまわれたこの夏、山形県も猛暑や大雨で農産物などに被害が出たことを報告。

 

 

伊藤総領事夫妻

 

「ハワイの山形県人会の皆さんからはいち早くお見舞いをいただきまして、ありがとうございます。それでも山形県の特産米であるつや姫は、気候の温暖化に強いように開発されていますので、本年度も豊作です。ハワイに来る前に稲刈りをしてきたんですよ。今年はちょうどつや姫デビュー10周年でもあります。お米の白い輝き、旨味、香り、粘りなど、大変バランスのとれた、冷めても美味しい愛娘のお米を、ハワイの方々にご賞味いただけることを感謝しています」と話し、齋藤会長と二人揃って、50周年を祝うケーキに入刀。司会者の、「ウエディングケーキではありませんから」の一言に、会場は笑いに包まれた。  

 

齋藤ハワイ山形県人会会長と吉村山形県知事

 

来賓として出席した、在ホノルル日本国領事館の伊藤康一総領事も和やかに挨拶。「私も去年、ハワイに赴任してきて初めての仕事が山形県の食品プロモーションでした。その時、山形の民謡で全国でも有名な花笠音頭を踊りまして、とても楽しかった。花笠音頭はハワイの盆ダンスでも定番です。つや姫もローカルに定着してくれることを願っています」ハワイ山形県人会は、現在30人ほどの会員だが、郷里との絆も深く、名産品や花笠音頭などを通して、ローカルにも日本の味や文化の架け橋として貢献している。50年前の県人会創立からずっと支えてこられた6人の会員の方々には、吉村美栄子山形県知事からねぎらいの感謝状が贈られた。    

 

(日刊サン 2018.09.25)        

 

(取材・文 奥山夏実)