カウアイ島でハワイアンモンクシールに触れ、ウミガメにいたずらをし、そのシーンをインスタグラムに投稿したアラバマの男に1,500ドルの罰金が科せられたとアメリカ海洋大気庁(NOAA)が発表した。 NOAAのハワイの執行機関は、この男のソーシャルメディア・アカウントを調べ、住所を特定し、海洋野生生物を保護する連邦法についての教育を行う目的で罰金を課した。 野生のハワイアンモンクシールは、約1,400頭が生息しており、海洋哺乳類保護法を含む州法と連邦法により保護されている絶滅危惧種である。米国のウミガメは、絶滅危惧種法(ESA)により絶滅危惧種に指定されている。近年、NOAA太平洋諸島漁業局は、ソーシャルメディアにおけるこれらの法律違反行為を監視している。 インスタグラムの映像では、この男は夜のポイプビーチで眠るモンク・アザラシに近づいて手で撫でた。驚いたアザラシがすぐに男に向かったので、男は逃げ去った。
NOAA漁業局野生生物監視コーディネーターのアダム・クルツ氏によると、このような違反行為を行う者のほとんどは、動物に対する悪意や害を及ぼそうとする意図を持っていない。「違反行為は、観光客が近くからアザラシの鮮明な写真を撮りたいとか、スリルを求める者がアザラシを怒らせようとするものである。しかし、人々がちょっかいを出すのを見るのは、本当に苛立たしい」またハワイアンモンクシールは、野生動物で予想外の行動にでることがあり、単に男に向かうだけでなく、突っかかって行き男に負傷を負わせた可能性もある。 この男のアカウント調査中に、さらに男がポイプでスノーケル中にウミガメを追っていたことが分かった。NOAAの「海洋野生動物の正式な観察の仕方に関するガイドライン」は、ウミガメから10フィート、モンクシールから50フィート、イルカと小型クジラから50ヤード、ザトウクジラから100ヤード、の距離を保つように推奨している。
米国で野生のウミガメ、アザラシ、イルカを虐待、飼育、狩猟、捕獲、殺戮することは法律で禁止されている。
これらの海洋動物に対する禁止行為を目撃した人は、
NOAA法執行 電話:800-853-1964またはE-mail:[email protected]
トラブルに遭った海洋動物についての通報は、
NOAAホットライン 電話:888-256-9840 まで連絡を。
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(日刊サン 2018.09.01)