先月ワイキキビーチとアラモアナビーチパーク閉鎖の原因となった大量に流れ込んだ汚水の量を、市が20万ガロン少なく見積もり、誤差が生じていたことがわかった。
汚水量は、現在58万7150ガロンと推定され、46万2050ガロンの汚水が8月24日の豪雨の際、海に流れ込んだ。市の担当者は以前の説明で、汚水量は39万3千ガロンとし、そのうち12万9千ガロンが海に流れ込んだと報告していた。
市の環境サービス課の課長であるロリ・カヒキナ氏は、15日火曜日、誤差は地面にこぼれ出なかった汚水の汲み取り作業と関係していると説明している。マンホールから氾濫した汚水を減らすために汲み取られた汚水は、下水道システムに戻された。
隊員たちがマンホールから氾濫した下水を吸い上げ、そのマンホールから氾濫した量をもとに汚水流出は約50万ガロンだったと見積もられた。
市のエンジニアは、汚水処理トラックがパイプで汲み取った下水量全てを、流水の一部と考慮せず差し引いたが、どのくらいの下水が海に流れ込んだかを計算するには、代わりに地上で処理した量だけを差し引くべきだった。
「このようなことは滅多にないことです。我々は市民の皆さまに情報を隠そうとしていたわけでは決してないということを知って頂きたいのです」と述べた。
汚水流出量の報告書は9月4日に保険省に提出され、市は約58万7150ガロンの汚水が雨水と混ざって流出したと修正した。
隊員たちは12万5100ガロンの汚水を処理したが、残りの46万2050ガロンの汚水は排水溝に入り、海へ流れ込んだと報告した。
同報告書によると、8月24日午前5時、アトキンソン・ドライブとアラモアナ・ブルバードの交差点で汚水流水が始まり、その日の午後2時半まで続いた。
市は、カカアコからワイキキ一帯に警告を発令し、アラモアナビーチパークを2日間閉鎖した。市は、流水の起きた当日にバクテリアテストを行い、警告が解除された8月29日まで付近一帯の水質検査を続けた。
市職員は、伝達不良で豪雨の中、ケアヴェ ストリートの揚排水ポンプ場の主要ポンプが閉鎖されていたことが流水を起こしたと非難している。
残りのポンプが、下水システムに大雨のために流れ込んでくる流水の量に耐えきれなくなり、汚水と雨水が混ざった水がアラモアナとカカアコにある7つのマンホールから地面へと溢れ出たのである。
カヒキナ氏は、今後このようなことが起きないように、大雨の間は各課の責任者は毎時間の作業を所属部門の長に報告することを義務づけるという新たな手順を取り決めたと話している。
ハワイ州政府保険省の環境健康局の次長であるキース・クロカワ氏は、州政府は市の汚水報告書を見直しており、調査中であると語った。