トランプ政権は、移民者を減らし、アメリカ人に仕事を戻す方針を取っていることに伴い、あらゆるビザの取得が難しくなっています。労働ビザはもちろんのこと、結婚によるビザ申請も厳格化しています。ハワイの移民専門弁護士の中でも日本語で相談でき、申請実績も豊富なダリル竹野先生にお話しを聞きました。
Q.現政権が移民審査に与えている影響について教えてください。
A.現在の政権が移民を減らす方針と発表して以来、移民局の審査官の中にはその方針を必要以上に厳格に捉えている人もいて、審査基準が不明瞭になっています。例えば、審査が厳しくなったのは労働ビザだけと思われていましたが、結婚によるビザ申請でも大きな変化がありました。今後は必要書類に不備があると、審査官の判断でビザ審査を拒否できるようになります。結婚によるビザ申請を行う方の多くは、ESTAでアメリカに入国する方がほとんどだと思います。ビザ申請の審査が拒否されると、不法滞在となり強制送還を命じられてしまったり、”ビザ申請拒否”のレコードが残ることで再入国が難しくなってしまいます。
Q.ビザ申請をきちんと審査してもらうために、申請者が理解しておくべきことはどのようなことがありますか?
A.第一に、自分で申請を行うことのリスクがとっても大きくなっています。自分で書類を作成すれば提出書類が欠けたり、英語の理解不足によるために記入漏れや誤った情報を書いてしまう恐れがあります。
第二に、そうなることを避けるためには、弁護士に依頼することが最低限必要だと思います。
そして、第三には、移民専門の弁護士に依頼することです。移民局の審査基準は公表されていませんし、状況は常に一定ではありません。そのため、移民ビザについて実績が豊富ではない弁護士では、申請書類を適切に作成することは難しいのではないでしょうか。例えば、最近、婚姻ベースでの永住権申請に必要な書類のページ数が変更になりましたが、こういったことは専門弁護士だからこそ分かることですし、専門弁護士同士で様々なケースに対する情報交換を頻繁に行っています。
Q.弁護士に相談する上で何かアドバイスをお願いします。
A.労働ビザ申請の場合、弁護士がその会社の事業内容や申請理由はもちろん、ビザ申請者のこれまでの経歴についても深く理解することで、申請者がそのポジションに適していると証明する書類を作ることができます。そのためには、ビザの申請理由やご自身がその仕事をするのにどれだけ適しているかを説明していただけると、内容の濃い話し合いが可能になります。
また、日本人の方々は知り合いに紹介された弁護士にすぐに依頼してしまう傾向がありますが、3人程度の弁護士(できれば移民専門の弁護士)に話しを聞いてみて、比較検討することが大切です。これにより弁護士との相性を確認できますし、料金体系も比較ができます。
Q.ビザ申請には、どのくらいのスケジュールを考えておけば良いでしょうか。
A.H-1Bビザの場合、申請書類作成に少なくとも2カ月は掛かります。必要書類の取得に要する時間なども考慮に入れると、年内に契約を交わしておくことをお勧めします。それに間に合うように逆算して、相談をしてください。H-1Bは申請日が決まっていますので、直前の依頼は承ることができません。また、E2ビザの場合は、審査期間も含め、4カ月は見ておくことをおすすめしています。結婚によるビザ申請の場合は、仮のグリーンカードを受け取るまで最短でも1年は掛かると考えておいた方が安心でしょう。
(以上は2018年8月時点の情報に基づきます)
マイグレーションカウンセル事務所概要 ◎主な取り扱い業務 ●国際結婚による婚姻・家族ビザ申請 ●労働ビザ(E2/H-1B/L1) ●市民権取得申請 ●移民裁判所からの弁護 住所:1833 Kalakaua Avenue #408, Honolulu, HI 96815
電話番号:808-695-3562
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