トーマス・スクエアに高さ12フィートのカメハメハ大王3世の銅像が完成。31日の式典では完成した銅像がお披露目され、ホノルル市長やネイティブ・ハワイアンやハワイ王国の団体らが参加した。公園には新しくフラッグポールも設置され、ハワイ州旗が掲揚された。 式典は王国復権の日を祝うイベント、ラ・ホイホイ・エアが今年で175周年を迎えることを記念して開催された。1843年の7月31日に、英国艦隊のリチャード・トーマス司令官がイギリス海軍所属の公爵による5カ月に渡る占領を終息させ、主権をカメハメハ大王3世に返した。この公園の名前はトーマス司令官の功績を称えて名付けられている。西洋の軍服に身につけた姿の新しい大王の銅像は、オレゴン州のアーティスト、ジェイ・ウォーレン氏が手掛けた。 ホノルル市長が推進したトーマス・スクエアの改修計画の第1期と第2期では、銅像や州旗掲揚ポールの他にも歴史的な記念日を説明する看板も設置。灌漑システムや芝生、歩道も改修された。市長はより大幅な改装計画を打ち出していたが、市議会は補修と改善にのみ予算を使うべきだと抑制。議員の中には公園の商業化に懸念を示す声もあった。対して市長は「地域と共に、公園を活性化させること」が目的だと表明した。 お披露目式典で開会の祈りを捧げたクムのエインズリー・ハレマヌ氏は、カメハメハ大王3世は「ハワイに矛先を向ける世界中の国々を相手に対応し、新しいハワイを創り上げました」と述べ再認識されるべき大王だと語った。 王国復権の日を祝うイベント、ラ・ホイホイ・エアは毎年7月31日の直前の日曜日に開催されている。
(日刊サン 2018.08.04)