昨年夏にワイキキで出産し話題をさらったハワイアン・モンクシールの「ロッキー」が、今年も元気な子供を出産した。国立海洋大気庁(NOAA)は、ロッキーの出産を16日に発表。NOAAでオアフ島の海洋哺乳生物担当を務めるアリザ・ミレット・ウィンフリー氏によると、「今年はハワイの主要な島におけるモンクシールの誕生数が新記録に達成します。これまでに26頭が生まれ今後も何頭か出産予定です」と同氏は語った。 昨年6月にメスの「カイマナ」をカイマナ・ビーチで出産し話題を集めたロッキーだが、今年出産したのは、これまでに9頭を出産しているカウアイ島だった。 過去最も多かったモンクシールの年間出生数は2013年の21頭だった。今年モンクシールの出産が増えた要因は不明だが、初めて出産するメスが7頭いたという。2013年から2016年までモンクシールの頭数は3%増加しており、2016年と2017年も安定していた。 NOAAは13日に、新しく離乳を迎えたオスのモンクシール「RK24」が、オアフ島のウィンドワード側で釣り針が引っ掛かった状態で発見されたと発表。今年に入ってモンクシールに釣り針がかかる事態はこれで5件目。NOAAはRK24の釣り針を取り外して元の場所へ戻しており、12日には元気な様子が確認された。釣り針が引っ掛かっているモンクシールを発見した場合には、NOAAのホットライン888-256-9840に連絡を。
(日刊サン 2018.07.21)