元生徒4人の家族が原告となり、教師が教職員宿舎でシャワーを浴びた生徒を盗撮していたとカメハメハ・スクールを相手に起こした民事訴訟で、カメハメハ・スクールが500万ドルを支払うことに同意した。
スピーチを教えディベート・チームのコーチも務めていたガブリエル・アリスナ容疑者は、生徒3人が被害者となったブライバシー侵害罪3件とそのうち1人に対する性的暴行罪1件の刑事裁判を控えている。原告側弁護士はカメハメハ・スクールから和解内容を非公開にするよう求められていないと話す。「子供たちにとって正しい判断を選ぶという、学校団体からのメッセージだと受け取っています。彼らは同じことを2度と繰り返さないよう前進していると思います」と述べた。 訴訟では学校側がアリスナ被告の行為に気づき防止策を取るべきだったと訴え、行為が発覚した後の対処も問題であったと追及された。和解内容に基づく最終手続きが1週間以内に完了し、その後訴訟は取り下げられる。 カメハメハ・スクールのCEOジャック・ウォン氏は「原告側と正しい決断だと和解に至りました。私達は今後もアリスナ被告に最大の量刑を問う姿勢です」と述べた。
ハワイでは2月、32人の原告団が本人または家族が数十年前にカパラマ・キャンパスでカウンセラーから性的虐待を受けたと教育団体を起訴。被告の教育団体は賠償金8000万ドルの支払いに同意した。
(日刊サン 2018.07.14)