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産業用大麻栽培ライセンスを3名に発行 ハワイ州初

Bynikkansan

7月 14, 2018

産業用大麻(ヘンプ)試験プログラムの一環として州は初めて3人の栽培家に大麻栽培のライセンスを発行した。

6月にハワイ州農務局がライセンスを発行したのは、ハワイ島のゲイル・ベイバー氏とトーマス・ペース氏、カウアイ島のレイモンド・マキ氏。3人とも10エーカーを所有し、中国から輸入された「ユマ」種を栽培する。植え付けから収穫まではおよそ6カ月かかると見られている。 デービッド・イゲ知事は報道会見で「ハワイ初の公認栽培家が産業用大麻産業の可能性を示すのに一役買ってくれることでしょう」と語った。

 

発行されたライセンスの有効期限は、プログラムの規則が改変されない限りは2年間とされている。ライセンス費用として年間250ドルと1エーカーあたり2ドルの支払いが求められる。州の農業委員会委員長スコット・エンライト氏は、プログラムの目標は、ハワイにおける最適な大麻の栽培法、大麻製品の製造と販売法を確立することだと話す。 産業用大麻(ヘンプ)もマリファナも同じカンナビス・サティバ種に属すが、ヘンプの方が向精神性の成分テトラヒドロカンナビノール(THC)の最低含有率がマリファナよりも33%低い。そのため農務局は産業用大麻でハイになることは不可能だとしている。

 

産業用大麻栽培家は栽培、収穫、収穫物の行先についてレポートを提出しなければならない。害虫管理や使用した水量、安全策、人件費、販売コストを含む生産コストの報告も求められる。収穫物にはTHCと殺虫剤の検出が行われ、検疫が義務付けられている。 プログラムが4月に開始されてからライセンスを求めて10件の申請があった。農務局は今後、申請手続きとライセンスの発行を四半期毎のペースで実施する予定。

 

(日刊サン 2018.07.14)