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ハワイ州でも未成年の LGBTQ転向療法を禁止

Bynikkansan

6月 2, 2018

デービッド・イゲ知事は25日、LGBTQの18歳以下の未成年へセラピストが転向療法を提供することを禁じる法案にサインした。LGBTQは同性愛者や性転換手術経験者、自身の性別に疑問を感じている人達の総称。ハワイは、アメリカ国内で同様の禁止法を成立させた12番目の州となった。イゲ知事は法案に署名する式典で法案の支持者に囲まれながら「転向療法は効果がなく、若年者に精神的な悪影響を与え続けるということが、圧倒的な量の科学的な研究結果によって示されています。転向療法は医学的にも倫理的にも不適切です」と述べた。この上院270号法案を州議会に提出したのは、スタンリー・チャン上院議員。「この法案は検討するまでもない当然の禁止法案のうちの1つです。ハワイに住んでいる30歳以下の方は、誰もが転向療法が未だに実践されていることに驚かずにはいられないでしょう」と同議員は語った。禁止法案の対象となるのは、精神科医、ソーシャル・ワーカー、結婚生活や家族問題のセラピスト、その他の資格を持つ専門家。これらの対象が「性的指向を転換させる努力」と呼ばれるような、個人の性的指向や性別認識、性別の表現の転換を試みる行為を禁止する。

 

(日刊サン 2018.06.02)