公園や庭園を保護する活動を行う非営利団体「トラスト・フォー・パブリック・ランド」が毎年発表する、アメリカ国内の主要都市の公園を比較したランキングで、ホノルルは昨年から順位を16ランク落とし48位となった。順位が下落した要因は、ホノルル市中心のみではなくオアフ島全体が評価対象とされたと見られる。団体側によると、ホノルル市が公園計画の改善を視野に評価対象の拡大を求めたという。 このランキングは、公園の面積、投資額、設備、住宅圏から徒歩何分の位置にあるかというアクセス性の4つの要素を基に評価される。以前ホノルル市はアクセス性のカテゴリーで首位を獲得している。しかし、オアフ島全体を対象に評価すると、国内平均以下の結果となった。
一方でホノルルの公園面積の中央値は、昨年の2.3エーカーから6.8エーカーに大幅に上昇している。それでもアクセス性のスコアの低下を補うには及ばなかった。 設備のカテゴリーでは、バスケットゴール、ドッグ・パーク、プレイグラウンド、レクリエーションやシニア向けのセンター、トイレ、水遊び設備の設置数が評価される。ホノルルは、センター設置数では最大スコアを獲得したが、ドッグ・パークやプレイグラウンドの数ではスコアが伸びず、ビーチは水遊び設備には含まれないため0ポイントだった。ホノルル市公園レクリエーション課ディレクターのミシェル・ネコタ氏は、ホノルルの都市部だけがホノルル郡ではないため、評価対象の拡大を団体に求めたと話す。同課が2017年の会計年度に費やした額は住民1人当たり57ドルだとし「私達の当時の運営予算は、設備改良予算約5200万ドルを含む7650万ドルでした」と述べた。
総合ランキングで1位になったのはミネソタ州ミネアポリス。公園への投資額は住民1人あたり250ドルで、同カテゴリーで1位。ホノルルと順位が近かったのは、46位のフロリダ州オーランド、コロラド州コロラド・スプリングス、49位のダラス、50位のマイアミ。最下位はノースカロライナ州シャーロットだった。 ネコタ氏は、市が今後も設備や娯楽サービスの面で改善に努めると表明。「6月からサマー・ファン・プログラムを開始し、1万人の子供たちに低価格なプログラムを提供します。市長の公園改善計画によって、3年間でオアフ島内の127の公園が改良されています。国内全体と比較するのは難しいですがランキング順位に私達の努力が正しく反映されているとは思いません」と同氏は述べた。