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ハワイ不動産ニュース:ワードビレッジでセントラルプラザ着工式典

テキサスを本拠地とする開発業者ハワード・ヒューズの代表達が15日、ワードビレッジ内の1.5エーカーの区画に集まり、公共に開かれた芝生スペースの着工式典を開催した。完成は来年1月の予定。

 

ワードビレッジは同社が開発する65エーカーのコミュニティで、コンドミニアムを中心とする4300戸の住宅、100万スクエア・フィートの商業スペースで構成される。そのうちの3エーカーを占めるセントラルプラザの半分のエリアの着工を祝い、集まった代表達は『オオ』と呼ばれるハワイ伝統の地面を掘る棒を手にして粉砕されたコンクリートをかき混ぜた。同社の副社長トッド・アポ氏は「私達今まさに命を吹き込もうとしています。大変素晴らしいものとなるでしょう」と語った。 1.5エーカーの芝生エリアには木々や植栽が施され、いずれは水が流れる設備や日陰を提供するパビリオン、歩道の設置が予定されている。ヒューズはこのエリアをヨガ教室や映画上映といったイベントに活用する見込み。 カカアコの開発を管理するハワイ地域開発局(HCDA)の委員会は、5番目のタワー『アアリィ』の開発を承認する条件として、セントラルプラザの1.5エーカーを2019年1月までに完成させるよう課した。

 

ハワード・ヒューズは昨年、期限までの完成は不可能だと反発。異議を申請した同社と弁護士は「言い渡された期限は非現実的で、せいぜい既存の建物の撤去しかできません。HCDAだってセントラルプラザをただ芝生が生えている場所にする意図は無いはずです」と述べた。しかしヒューズは当初、セントラルプラザをワードビレッジ開発の第1フェーズに着工することを示唆していたため、HCDAの委員会は条件に賛成票を投じた。当時、完成済みまたは許可済みのワードビレッジのプロジェクトは、ヒューズ社のマスタープランで許可された建築密度のうち44%を占めていた。現在2つのタワーが完成し、2棟が建設中、3棟は開発許可が降りているが未着工の状態。ヒューズ社は最近8番目のタワー『コウラ』の計画を発表したばかり。このタワーはダイアモンド・ヘッド側の1.5エーカーの芝生エリアに建つ予定のアアリィとセントラルプラザに並ぶ位置に建設予定。

 

(日刊サン 2018.05.26)