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ハワイアンエアライン 機内安全ビデオに社員とその家族を配役

Bynikkansan

8月 29, 2015

飛行機内での典型的な安全確認のプレゼンテーションと言えば、客室乗務員がシートベルトの締め方を見せたり、または座席の画面から流れる映像であったり、その他似たような実演がある。

 

ハワイアンエアラインの新しい機内安全ビデオは、実際よりはるかに多くの予算をかけたようにみえる。

 

かかった費用の開示はないものの、新しいビデオの制作に俳優は雇わず、美しい景色や印象的なハワイの景色の中にハワイアンエアラインのパイロットや客室乗務員などの社員が登場している。

 

オアフ島のヨコハマベイやクアロアランチ、マウイ島のハレアカラ国立公園やポオレナレナビーチ、カウアイ島のワイメアキャニオンやワイココ農園、ハワイ島のサドルロード溶岩フィールドやウマウマ滝などがビデオの背景として使用されている。

 

「機内で皆様に接客をするクルーメンバーが実際にハワイで働いて遊ぶところを乗客の皆さんに見て頂きたいという思いから、社員を使うか俳優を使うかという問題に答えを出しました」とブランド管理&開発部門のディレクター アリサ・オオニシ氏。

 

ハワイアンエアラインの誇りが、「真のハワイアンのおもてなし」であることから、「それが本物だと証明するために、私たちハワイアンエアラインオハナが、家族を含め出演する必要があったのです」と述べた。

 

ハワイアンエアラインは、ロサンゼルス常駐の客室乗務員を含め、ハワイ全島の社員に配役募集をかけ、「子供や配偶者同伴」でオーディションをした。

 

ハワイアンエアラインが社員とその家族を出演させたのは、社員とその家族がそれぞれが住む島でどのように休暇楽しんでいるかを参考にしたかったこともあり、「風景とアクティビティをもとに選ばれた」とオオニシ氏は語っている。

 

このビデオには、ハワイ語、中国語、英語、日本語そして韓国語の字幕も用意される。

 

何世代にも亘って「客室乗務員のフラ」が定番のコメディーとなっていたが、今回の機内安全ビデオにはコメディー要素を除き、優雅で「わぁ!」と歓声をあげるようなシーンを盛り込んでいる。

 

7歳からフラを踊っている客室乗務員のラダシャ・ホオフリさんが非常口と緊急時脱出用の滑り台がどこにあるかを紹介。そして、ジェット機の巨大な図形の上でフラを踊る彼女の姿を映すカメラが上に引いていくと、それが砂で描かれた図形だとわかり、その瞬間歓声が沸き起こる。

 

全部で6名のアウトリガーカヌーのクルーはビデオの中で、ライフベストの正しい使い方を見せおり、「彼らはアイアンレーサーであり、その競技でハイレベルのプレイヤーです」とオオニシ氏は述べた。

 

別の客室乗務員のヴァレリー・アキオナさんは、同じく客室乗務員である夫と子供達と一緒に、ハレアカラをハイキングしている。

 

「私たちのほとんどが、この驚くべき風景を遊び場としながら育っています」と客室乗務員仲間に語り、「自然や土地を大事にするということだけでなく、友達、家族そしてゲストと一緒に自然を楽しむということが私たちの体に染みこんでいるのです」と説明している。

 

彼女は乗客に安全に注意を向けてほしいと言い、「また同時に、皆さんがこの映像を見て、『ここはどこだろう?行ってみたい』って思って欲しいですし、皆さんの旅の一部になることを確信しています」と語った。

 

俳優がそれらしく演じるよりも社員を使う事で経費削減となった。

 

「しかし、社員が実際に紹介することの価値の方が、遥かに意味があります。ただ美しい人を選んで、その人たちを馬やカヌーに乗せたのではありません。私たちは常に本物を求めていっているのです」とオオニシ氏は語った。

 

この新しい機内安全ビデオの公開を記念して、ハワイアンエアランのYouTubeチャンネルでもこのビデオが視聴でき、9月18日まで、14 万マイルが当たるnabbb ma ソーシャルメディアのコンテストを開催している。コンテストには、インスタグラムかツィッターで、#HAOnLocationとハッシュタグし、ハワイの好きな場所の写真を投稿した人が参加できる。当選者はランダムに選ばれる。