先日ハワイ州で、自然環境、特にサンゴへの害がある成分入りの日焼け止めの販売を禁止する法案が可決しました。オキシベンゾン及び、オクチノキサートの含まれたサンスクリーンがその対象となっています。この法案は、マイク・ギャバード州議会上院議員が提案したもの。この二つの成分には、サンゴ礁が気候の変化に適応する能力を衰えさせ、新たなサンゴ礁ができにくくもなると言われています。そうすると、サンゴ礁が一気に減って海洋生態系に大きな影響が出てしまうので、それを懸念して規制を呼びかけたのがきっかけでした。
現在は、州知事のサイン待ち状態。ゴーサインが出れば、この『サンスクリーン条例』は、2021年の元旦から施行されます。このニュースはハワイのニュースだけでなく、ニューヨークタイムズも報じられています。なぜならこういった規制を行うのはハワイが初だということもあって、大変世界から注目されているのです。自然やサンゴを守ろうという、いってみればハワイならではの条例でもありますが、実はアメリカ本土の人たちは、これに疑問を抱いている人もいるそうなのです。
例えば、アニー・チューという医師はこの様に語っています。「オキシベンゾン及び、メトキシケイヒ酸オクチルは、それほど健康に悪いものではないし、この成分を抜いてしまうと、UVA、UVBのカバーをするには弱すぎるのでは?皮膚に害がないよう自分を守るために買うサンスクリーンなのに、自分たち人間を守らずに、サンゴを優先するのか?」という、アメリカの本土の人達らしい意見です。でもこの法案は実行される方向へ向かっていますので、消費者としてはそれに向けて用意をしないといけません。そこで、施行された後も使えるオススメのサンスクリーンをいくつかご紹介しましょう。
まずはオーガニック&ミネラルベースのサンスクリーン、Vive Sana の「Daily Proteône($55)」。 アルガンオイル、ラズベリーシード、リコリスルートなどが成分に含まれている、いま世の中に出ているサンスクリーンで一番安全で最新のサンスクリーンとして人気です。
続いては「Nia24 Sun Prevention 100 Percent Mineral Sunscreen SPF30($49)」。皮膚への吸収力がよく、オイリースキン、ニキビのできやすい人でもオッケーです。
そのほかには、ココナッツオイル、ホホバ、アロエ、ビタミンC、Eも含まれたJuice Beauty SPF30 Sport 「Sunscreen($16)」や、メイク前の保湿ローション&サンブロックとしても使える「Derma E, Natural Mineral Sunscreen SPF 30 Oil-Free Face Lotion ($20)」、Soleil Toujoursの「100% Mineral Sunscreen for Face SPF45($55)」、また、Naturopathicaの「Daily UV Defense Cream SPF 50($58)」、 そして最後に「Glowbiotics MD のTinted Sunscreen SPF30($65)」あたりが、専門家がみて人間にもサンゴにとっても安心して使えるサンスクリーンだそうです。
ハワイに住んでいる私たちは、誰よりも早くサンスクリーンのアップグレード、交換をしないといけませんね。ぜひご参考に!
(日刊サン 2018.05.23)
写真・参考サイト:https://www.byrdie.com/safe-sunscreen–5af361aa1ab7c
Writer:内田佐知子