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飛行機の中の空気は、機内で循環しているだけなので、決して綺麗な空気とは言えません。それでもなんとか心地よい空間にしようと、最近では各航空会社がいろいろな対策を練っています。
日本の航空会社では既に、ANAが「@aroma」とパートナーを組んでエッセンシャルオイルを開発。チェックインカウンター、空港ラウンジ、機内で、深い安らぎを感じられるように、オリジナルアロマで旅行客を癒すサービスをしています。そして今度はエアーカナダも同じようなサービスを始めました。実は随分前から他のブランドとも組んでアロマを取り入れていたエアーカナダなのですが、今回パートナーを組んだのは、比較的新しい、いわゆるミレニアル世代に人気の「Vitruvi」というエッセンシャルオイルのブランド。
植物性の抽出物のみを使ったカルト的な人気を誇っているブランドなんです。今回、ヴォヤージュコレクションという機内で使えるラインを開発し、リップバーム、フェースローション、またスッキリするペパーミントやシトラスなどの含まれたブレンドのエッセンシャルオイルを発表しました。このエッセンシャルオイルを使って作られた化粧室内のハンドソープ、ハンドクリーム、リフレッシュ用のフェースミストが化粧室に置かれる予定です。どうしても乾燥したり疲れてしまう空の旅。少しでも快適に過ごしてほしいという願いを込めて作られた機内専用アロマ。
エアーカナダのために選ばれたエッセンシャルオイルは、抗菌効果もありますので、風邪などのウイルスが蔓延しやすい機内の中で使うには、とても良さそうですね。実はカナダでは企業がアロマセラピーを取り入れることが盛んで、香りのマーケティングをする専門会社があるほど。ブランドの価値が上がり、お客様もリラックスして、必要であればシャープなマインドになれるオイルを選んだり、アロマセラピーが様々な場で使われるようになると、多くの人たちの心が豊かになりそうです。
(日刊サン 2018.05.02)
写真・参考サイト:https://vitruvi.com/
Writer:内田佐知子