現在ぎりぎりの生活でどうにかやりくりして将来が不安な方は、ざっくり家計簿を始めて経費の削減できる箇所を見つけて、1日も早く、毎月少額の貯金を始めてみてください。
クレジットカードはプラスティックマネーですので、お金がなくても欲しい物が手に入ります。残高を残さず、毎月きちっと返済しなければ、利息が雪だるま式に膨れ上がりますので、コントロールできない方はしばらく持ち歩かない生活をしてみたらいかがでしょうか。アメリカでは一世帯あたりのクレジットカードの借金は$8,000以上と言われています。現在健康で暮らしていても、いつ病気やけがをするかわかりません。物を所有しているということは、車の修理や家電の修理など思わぬ出費が発生しますので、緊急ファンドの準備が必要です。会社から401Kが提供されている場合、是非スタートして下さい。提供されていない場合、IRAやROTH IRAのスタートをして個人で対策を始める必要があります。
お金の運用の仕方がわからないので、銀行に必要以上のお金を置いている方はインフレと共に貨幣価値が下がりますので、別の対策が必要になります。子供の教育は大切ですが、学費に追われたり、不動産を無理して購入してキャッシュレスの生活をしてバランスの取れていない方はご自分の収入に合ったライフスタイルをしましょう。 必要以上の保険を持つ必要はありませんが、本当に必要な怪我や病気になって働けなくなった場合の所得保障保険や癌やストロークを起こしてしばらく働けなくなった場合、一括で支払ってもらえる3大疾病保険は仕事にすぐ復帰する必要がなく、治療に専念できますので、強い味方です。
ご自分の限られた収入の中からお金をうまく運用することにより老後の生活が変わります。シニアになる前に、若いころからこつこつ少額からスタートをして貯める習慣を身につけることから始めてください。 50代半ばのアメリカ人に401Kをスタートするよう勧めて、5年後にびっくりするほど貯まり、もっと早くスタートすれば良かったと後悔している方がいました。
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
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(日刊サン 2018.03.09)