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読書のススメ

Bynikkansan

5月 27, 2016

パソコン、スマートフォンなどの普及で、以前は本や雑誌で入手していた情報を、いつでもどこでもキャッチできるようになりました。調べごとも、本よりも早く幅広く調べられますよね。最近では半数近くの人が「一冊も本を読まない」(文化庁調査)という現状もあるけれど、本にしかない魅力、読書の効果があるんです。便利になった世の中だからこそ、改めて本を手に取ってみませんか?

 

“読書離れ”の現状

社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同で行う「学校読書調査」によると、2015年5月の1ヶ月間の平均読書冊数は、小学生が11.2冊、中学生は4.0冊、高校生は1.5冊。また、1ヶ月に読書をしなかった学生は、小学生は4.8%、中学生は13.4%、高校生は51.9%。年齢が上がるにつれて読書をしなくなる傾向があり、高校生は半数以上が本を読んでいない実状が浮き彫りに!

 

読まない理由は?!

「FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で随時更新される情報を追っているので十分」、「空き時間はネットの情報を見たり、SNSに投稿したり、ゲームをしたりして読書の時間がない」、「前は読んでいたけれど忙しくなって読まなくなった」など。一方で「ベストセラーで気になる本はある」、「文学賞を受賞した本は読んでみたい」と、興味を持てる本があるものの手に取るまではいかない人も……。

 

 

 

読書の10大効果

①一生の財産になる 読書について、文部科学省は『人類が獲得した文化』と位置付けているように、本を読むことで楽しめ、知識を得て、ものごとを考えられるようになる。読書の習慣は、人が生きる上でのチカラとなり、それは一生の財産ともなる。
②創造力を養う きれい、楽しい、悲しいなどの感受性、活字からイメージを膨らませる想像力、得た情報を整理してまとめる思考力、誰かに伝えるための表現力を培うことができる。これらは、人が生きていくための最強のスキルである、創造力を養う。
③知識が身につく 大衆が書き込みをできるインターネットと比較すると、本は情報の信ぴょう性が高く、内容が濃い。斜め読みをすることが多いインターネットに対して、じっくり読む傾向が強い本で得た情報は記憶しやすく、知識として吸収されやすい。これによって教養が付き、話の引き出しも増える。

④正しい日本語を知ることができる

世界中の言語の中でも最も難しいと言われている日本語。本は正しい文法で分かりやすく書かれているため、相手に伝わる日本語を学べ、これまで知らなかった言葉を知ることができ、語彙力が増す。
⑤記憶力がアップする 本に書いてある内容を理解するために、情報を記憶し、整理しながら読み進めていくため、記憶力が向上する。記憶は、脳の中で“シナプス”という神経細胞同士を結びつける接合装置を形成すると同時にシナプスの働きも強化する。これによって、脳内の情報伝達が円滑化され、記憶力や、必要な情報を思い出したりする脳の機能を強化できる。
⑥ストレスを解消できる 「なぜ本を読むのか」と読書家に尋ねると「おもしろいから」と答える人が多い。本の中では、現実では味わえない経験を想像できたり、楽しい時を過ごすなど、日常から解き放たれる。未知なることとの出合いもある。夢中になって本を読んでいる時、心拍数は低下し、筋肉の緊張が緩められている。読書をした後と読書前を比べると、ストレスが68%減少した調査結果も(英・サセックス大学の研究グループ)!
⑦脳のアンチエイジング 思考をつかさどる機能を刺激することから「読書を日常的に行っている人々は、高齢による脳の衰えが平均値より32%も少ない」という研究結果も。読書は認知症予防にも効果が期待される、脳のアンチエイジング。
辛い経験を乗り越えられる 本や詩はセラピーに使われてきた歴史がある。例えばフィクションは、さまざまな人間の生き方に触れ、人の気持ちになって考える。そこで人の心の美しさ、たくましさに打たれたり、勇気をもらえたり。本から得た思いやシミュレーションが、人間関係や仕事での問題の解決策を見出し、辛い経験を乗り越える糧となる。
⑨ビジネスに成功する可能性が高まる 年収1,000万円を超える高額所得者に読書家が多いというアンケート結果もあるように、ビジネスに成功している人ほど本を読んでいる。専門知識が広げられ、他者の思想を知ることができ、それが仕事のアイディアにつながることもある。彼らの多くは読書の効果を感じていることから次世代にも読書を勧めている。

 ⑩中人生が変わることも!

本に書かれている考え方やひと言が心に刺さり、そこから価値観が変わり、世界が開けることがある。1冊の本との出合いで生き方が変わることがある。