アメリカ初のアフリカ系大統領という歴史を打ち立てたバラク・オバマ氏の、ハワイでの少年時代を公開する展示がホノルル・ハレで開催中。展示は15日午前11時45分にミュニシパル・ギャラリーで行われた報道会見を皮切りに公開が始まり、3月2日まで続く。初日の報道会見には、カーク・コルドウェル市長、デービッド・イゲ知事、オバマ氏の妹であるマヤ・ストロ・イング氏が参加した。
オバマ・ハワイアン・アフリカーナ・ミュージアムが前大統領のプナホウ・スクールの生徒時代から2008年サンドアイランドで行われたスピーチまでの写真を提供。アーティストのキンバリー・キーズ氏が描いたミッシェル・オバマ前大統領夫人の肖像画も展示されている。
オバマ大統領政権が終わってから1年以上が経過し、ミュージアムの創設者達はハワイには44代大統領を称える銅像や建物が必要だと考えている。オバマ前大統領を表敬するランドマークを作る法案は昨年議会に提出されたが、可決されなかった。ミュージアムのエド・ヤング氏は「行き詰ってしまいましたが、私達のゴールはオバマ前大統領を最も著名なハワイ出身のアフリカ系アメリカ人として周知させることです」と話す。
オバマ氏と家族ぐるみの友人である、元州知事のニール・アバクロンビー氏は「バラク・オバマが私達に伝え続けるメッセージがあるとするならば、多様性とは私達を定義づけるものであり、分裂させるものではないという事実です」と述べた。
(日刊サン 2018.02.24)