【日刊サンコミュニティニュース】
今年、2018年は明治元年に来布した「元年者」と呼ばれる日本人が、日系一世として第一歩を踏み出した日本人の海外移民150周年の記念すべき年です。
この「夜明けの二人」は、移民100周年を記念して、50年前にハワイを舞台に制作され、なつかしい当時のハワイの風景が印象的な映画です。
映画の主演男優で人気歌手でもある、橋幸夫さんも来て、ステージ挨拶もあります。お誘い合わせの上、ご鑑賞ください。
ミワ・サル・ヒサオ氏 マイランド・ハワイ代表取締役社長、ハワイ日米協会会長
6月6日、7日の祝賀式典とシンポジウムには秋篠宮・同妃殿下もご臨席の予定です
元年者委員会、三輪S久雄さん
元年者150周年の記念行事がスタートしています。「夜明けの二人」の上映会には橋幸夫さんが、ファンクラブの40人ほどのみなさんと共にハワイに来て、撮影の思い出などをスピーチしてくださいます。私自身も50年前のハワイの街や人々を拝見できるのが楽しみです。多くの方の鑑賞をお待ちしています。
また、6月6日、7日には150周年祝賀式典とシンポジウムを開催します。50年前の100周年祝賀式典の時には、常陸宮・同妃殿下にご臨席いただきました。今年は、秋篠宮・同妃殿下がご臨席くださる予定で調整中と聞いております。
これにはちょっとしたエピソードがありまして、皇族の皆さんが外国に行かれる時は、国として正式発表するのですが、秋篠宮は何かの取材でハワイに行くことをお話しされた。それでメディア各社が報道したのですが、正式発表前だということで途中から報道を自粛するようになったそうです。でも、在ハワイ領事館には、今も多くの問い合わせがあり、秋篠宮殿下がハワイに行くと言ってくださったおかげで、日系移民150周年というハワイの行事を、日本の多くのメディアが注目してくれる結果となっています(笑)。
日本とハワイの関係はとても親密です。明治時代は移民が盛んで、人口の40%もが日系人であった時代もありました。現在は14%と発表されていますが、日本人の血を受けているローカルの人はもっと多いのが実情です。
戦争の悲しい歴史もありますが、ハワイ社会に対する日系人の貢献も高く評価されています。だから日本人移民150周年記念の行事は、ハワイ州あげての式典となるはずです。
私自身、移民の歴史を紐解いていく中で、興味深い発見もありました。ファーストハワイアンバンクの創始者、チャールズ・リード・ビショップさんは1881年、日本政府から勲一等を授与されているんです。勲章は現在も銀行にあるんですけどね。当時、日本からハワイへ勲章を持ってきた大使館の職員の日記にも記されていて、ただ、どんな功績に対して贈られたのかよく分かっていなかった。いろいろ調べた結果、どうやら日本人の移民が日本に帰るのを援助していたらしいんです。そういう人と人との繋がりがたくさんあった。おかげ様ですよね。フレンドリーで温かな祝賀行事がたくさん生まれてくることを願っています。 (取材・文 奥山夏実)
(日刊サン 2018.02.16)
夜明けの二人(1968年松竹制作)
中野秀夫(橋幸夫)はある日、知り合いから無理やり日系三世の三崎令子(黛ジュン)の東京案内を押し付けられた。その後秀夫は令子が忘れられず、いつの日か再会を夢見ていた。半年後、秀夫はカメラの仕事でハワイに行き、令子と再会する。しかし令子には、徹也という婚約者がおり、秀夫の祖父の弟の孫であった。秀夫は令子への慕情を絶って帰国するが、令子は日系人が催す「桜まつり」の準ミスとして日本に派遣され、二人は夜明けの街で再会する……
監督 野村芳太郎
出演 橋幸夫、黛ジュン、生田悦子、香山美子他
日時 2月24日(土曜日)午後1時〜
場所 Kahala Theaters,Auditorium#3
価格 $30
チケットの購入はこちら: https://tickets.honoluluboxoffice.com/e/rainbow-over-the-pacific