ホノルル市郡とハワイ・エナジーが手を組み、ホノルル市ダウンタウンの市営賃貸住宅の設備刷新計画を立ち上げた。この計画で市営住宅11軒のシャワーヘッドや蛇口を節水タイプに交換し、照明をエナジー・スター社のLED電球に替える。ハワイ・エナジーによると省エネ設備の導入に際し入居者の負担は無く、エネルギーコスト年間160ドルが節約できるという。
設備刷新計画はハワイ・エナジーが多人数世帯に無償で省エネ化を進める『エナジー・スマート4ホーム・プログラム』の一環として実施される。最初に新設備の導入が始まるのは、ダウンタウンのマリン・タワー・コンプレックスとなる予定。このコンドミニアムは28階建てで1994年に建てられ、236戸を有する。
カーク・コルドウェル市長は「ハワイが2045年までに使用電力の100%を再生可能エネルギーにする義務を達成するには、私達皆が一丸となって協力しなければなりません。全ての住宅がエネルギー効率の良いLED照明に替えることで、ゴールに近づくことができるでしょう。ハワイ・エナジー社の協力とともにマリン・タワーから始めるこの計画で、オアフ島の税金は年間12万ドル節約できます。島内にある1000軒以上の市営住宅にも設備導入が進むことを楽しみにしています」と声明を発表した。
州に納められた公共料金で運営されるエネルギーの保全と効率化のプログラムであるハワイ・エナジーは、前年度に史上最高レベルの実績を報告している。2016年の年間報告書によると、2016年7月1日から1017年の6月30日までの期間で1億4100万キロワット時のエネルギーを節約。これまでに節約した総量は17億6000万キロワット時に上った。
(日刊サン 2018.02.10)